ヘチャコちゃん卒業
[No.897] 2020/05/15 (Fri) 09:40
こんばんは。
今日、お迎え待ちだったアメリカンショートヘアのヘチャコちゃんが卒業しました

このブログを書いている今も、何故か涙が溢れて仕方がありません。
カフェに来て10か月。
やっと幸せを掴んだヘチャを想い、嬉しくて嬉しくて、そしてちょっぴり淋しい私がいます。
怖がりにもほどがある・・。
そんな「初めまして」でした。
最初に会ったヘチャコは怖がって怖がって、触ろうとしたケージの中でケージをよじ登り怯え切っていました。



ネコらしいと言えばそうなのかもしれませんが、それはまるで、野良猫ちゃん。
ヘチャが怖がるなら、待ってあげよう。
人の手が怖いのなら触らない。
その日、私はそう決めました。
去年の7月11日の事でした。
それからは自由にしてもらうことにしましたが、最初はケージを開けても出ることすらできません。


お部屋の相棒がポッケちゃんからちくわくんシェイクくんへと変わり、今いるリーちゃんが来たのは8月後半。
その頃になると、少しづつお部屋や、営業時間外のフロアを動き回るようになりました。
でも、側を通っただけでシャッと逃げて行きます。


もちろん、触ることは無理。
それでもいい。
人やカフェに慣れて欲しい。
きっとずっとケージしか知らないヘチャ。
誕生日すら、生まれた年すら分からないのですから・・。
そうして過ごしながら、4ヵ月を過ぎた11月。
トイレの砂に赤い尿。
血尿でした。
ストレスかも・・。
何故なら、その前日にネコ部屋のエアコン洗浄をしてもらうためにフロアのケージに数時間入ってもらったのですが、ずっと鳴き続けていたからです。
おしっこを採ってすぐさま病院へ。

石や菌の成分は無かったので消炎鎮痛剤で様子を見ることにしました。
でも、一週間経って再検尿しても鮮血オーバー。
更にもう一週間経っての再検尿も同じ。
12月、エコー検査。
片側腎臓に腫瘍が出来ているような異形成がありました。

腫瘍なら転移もあり得る・・。
そう先生から伝えられた私は、頭が真っ白になりました。
実際パニックになっていたと思います。
そして悩みぬいた私が出した結論は、腎生検。
同時に避妊もお願いしました。

結果が出るまで、落ち着かない日々。




そして出た結果は・・。
炎症性変化や腫瘍性変化は見られない。
ということでした。

ひとまず安堵しましたが、血尿の原因が特定できず、もやもやが残りました。
12月17日のことでした。
その後何度が検尿をしても、鮮血が消えないヘチャコ。
意を決して、私はCTを撮ることにしました。
1月21日。
東大阪の病院へ行きました。

祈りながら聞いた結果は・・。
シロでした。
そもそも腎臓の形が変形しているか、過去何か炎症が起きて形が変わっているのだと思う。
造影剤の入り方が、腫瘍の入り方とは明らかに違う。

そう説明してくださる先生の話を、私は泣きながら、本当に嬉しくて泣きながら聞いていました。
血尿の原因は特定できませんでしたが、気になるポイントは2~3あるので、これからは定期的にエコー検査をしていくことで様子をみるので大丈夫とのこと。
逆に、しっかり診てもらったために他何にも悪いところがないことが判りました。
ヘチャはもう大丈夫。
徐々に人にも慣れて来てくれていました。

まだまだなでなでやお膝抱っこは難しいですが、側を通っても逃げなくなりました。
毛も少しの時間ならブラッシングも出来るようになっていました。



自由にフロアを走り回り、同室のリーちゃんとも時折ケンカはありましたがたいていは問題なく、じゃれあっていることもありました。




初めてネコちゃんを飼う方には物足りない性格かもしれませんが、猫好きで飼育のご経験がある方ならきっと大丈夫。
だから、頑張ろうね・・。
理解しているのかしていないのかわかりませんが、ヘチャは日々楽しそうにしてくれていました。
避妊をしたので、食欲が旺盛。
リーちゃんが残したご飯も食べ、カフェに来たときには痩せて小さかった2㎏台の体重も、徐々に増えてネコらしい体型になっていました。

夜ご飯の時間が待ちきれなくて、1時間も早い5時からネコ部屋の入り口で待っていたヘチャ。


また、夜お掃除が終わった7時頃には、ネコ部屋の開放時間。
忘れていると、ドア前で開けてとばかりじっとこちらを見て圧をかけていました。

窓際が好きで、朝は必ずそこに座って外を見たり、虫を追いかけたり・・。



気がつけば、カフェに来て10か月が過ぎようとしていました。
里親様は5月3日にカフェに来てくださった方です。
今年、飼われていたネコちゃんを亡くされていました。
アメリカンショートヘアのミミちゃん。
病気になり、10歳で他界したとこの日お話しくださいました。
ネコ部屋にお入りいただき、お転婆リーと寡黙なヘチャコと触れ合ってくださっていました。
2頭の既往症の説明や保護猫に関することなどをさせていただいたのですが、その間ずっと優しいオーラを感じていました。
とっても温かなオーラでした。
亡くなったミミちゃんがヘチャコと似ている・・。
そうお伝えくださってもいました。
この日は帰られた里親様。
ですが、4日後にお電話をくださりヘチャコのことをお家に迎えたいと言ってくださいました。
今までの治療経緯やツンデレな性格。
全てお話していましたので、それをご理解くださった上でのお申し出でした。
ミミちゃんも最初はツンデレさんだった。
だから顔も性格も似ている・・。
そう言っていただきました。
この時、本当に嬉しかったです。
ヘチャがいいと言ってくださったのです。
上手く言葉にはできません。

でも、ヘチャとの10か月を想い、ヘチャの甘え下手を想い、ヘチャの幸せを想い・・。
夜、一人静かにまた、泣いてしまいました。
月曜日にご契約をしてくださり、今日お迎えに来てくださった里親様。
帰られてから送ってくださった写真には・・・。


ちゅーるを食べて、ご飯も食べているヘチャの姿がありました。
里親様。
本当にこの度は素敵なご縁を繋いてくださいまして、ありがとうございました。

また一からのスタートにはなります。
新しいお家に慣れるまでにはきっと時間がかかるとは思います。

でも食べれているならきっと大丈夫(笑)。
気長に待ってていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
ヘチャへ

人は怖くないでしょ。
そう何度も何度もヘチャに話しかけたよね。
朝、そしてブログ更新の夜。
いつも大人しく側にいてくれたから、嬉しかったよ。





鳴いたことなかったヘチャが、ちゅーる欲しさに鳴いてくれたことや
病院に行ってもお利口に待っててくれたこと。
見つめると、見つめ返してくれたこと。
この10か月、ヘチャとの思い出がいっぱい。
撮ったヘチャの写真は約400枚になってました。
お家が見つかって本当に良かった。
どうか、里親様と一緒に幸せな時を重ねて幸せに・・。
心からヘチャの幸せを祈ります。

卒業、本当に本当におめでとう
里親様が新しくつけてくださった名前は・・。
「幸(コウ)ちゃん」
です。
では。
今日、お迎え待ちだったアメリカンショートヘアのヘチャコちゃんが卒業しました


このブログを書いている今も、何故か涙が溢れて仕方がありません。
カフェに来て10か月。
やっと幸せを掴んだヘチャを想い、嬉しくて嬉しくて、そしてちょっぴり淋しい私がいます。
怖がりにもほどがある・・。
そんな「初めまして」でした。
最初に会ったヘチャコは怖がって怖がって、触ろうとしたケージの中でケージをよじ登り怯え切っていました。



ネコらしいと言えばそうなのかもしれませんが、それはまるで、野良猫ちゃん。
ヘチャが怖がるなら、待ってあげよう。
人の手が怖いのなら触らない。
その日、私はそう決めました。
去年の7月11日の事でした。
それからは自由にしてもらうことにしましたが、最初はケージを開けても出ることすらできません。


お部屋の相棒がポッケちゃんからちくわくんシェイクくんへと変わり、今いるリーちゃんが来たのは8月後半。
その頃になると、少しづつお部屋や、営業時間外のフロアを動き回るようになりました。
でも、側を通っただけでシャッと逃げて行きます。


もちろん、触ることは無理。
それでもいい。
人やカフェに慣れて欲しい。
きっとずっとケージしか知らないヘチャ。
誕生日すら、生まれた年すら分からないのですから・・。
そうして過ごしながら、4ヵ月を過ぎた11月。
トイレの砂に赤い尿。
血尿でした。
ストレスかも・・。
何故なら、その前日にネコ部屋のエアコン洗浄をしてもらうためにフロアのケージに数時間入ってもらったのですが、ずっと鳴き続けていたからです。
おしっこを採ってすぐさま病院へ。

石や菌の成分は無かったので消炎鎮痛剤で様子を見ることにしました。
でも、一週間経って再検尿しても鮮血オーバー。
更にもう一週間経っての再検尿も同じ。
12月、エコー検査。
片側腎臓に腫瘍が出来ているような異形成がありました。

腫瘍なら転移もあり得る・・。
そう先生から伝えられた私は、頭が真っ白になりました。
実際パニックになっていたと思います。
そして悩みぬいた私が出した結論は、腎生検。
同時に避妊もお願いしました。

結果が出るまで、落ち着かない日々。




そして出た結果は・・。
炎症性変化や腫瘍性変化は見られない。
ということでした。

ひとまず安堵しましたが、血尿の原因が特定できず、もやもやが残りました。
12月17日のことでした。
その後何度が検尿をしても、鮮血が消えないヘチャコ。
意を決して、私はCTを撮ることにしました。
1月21日。
東大阪の病院へ行きました。

祈りながら聞いた結果は・・。
シロでした。
そもそも腎臓の形が変形しているか、過去何か炎症が起きて形が変わっているのだと思う。
造影剤の入り方が、腫瘍の入り方とは明らかに違う。

そう説明してくださる先生の話を、私は泣きながら、本当に嬉しくて泣きながら聞いていました。
血尿の原因は特定できませんでしたが、気になるポイントは2~3あるので、これからは定期的にエコー検査をしていくことで様子をみるので大丈夫とのこと。
逆に、しっかり診てもらったために他何にも悪いところがないことが判りました。
ヘチャはもう大丈夫。
徐々に人にも慣れて来てくれていました。

まだまだなでなでやお膝抱っこは難しいですが、側を通っても逃げなくなりました。
毛も少しの時間ならブラッシングも出来るようになっていました。



自由にフロアを走り回り、同室のリーちゃんとも時折ケンカはありましたがたいていは問題なく、じゃれあっていることもありました。




初めてネコちゃんを飼う方には物足りない性格かもしれませんが、猫好きで飼育のご経験がある方ならきっと大丈夫。
だから、頑張ろうね・・。
理解しているのかしていないのかわかりませんが、ヘチャは日々楽しそうにしてくれていました。
避妊をしたので、食欲が旺盛。
リーちゃんが残したご飯も食べ、カフェに来たときには痩せて小さかった2㎏台の体重も、徐々に増えてネコらしい体型になっていました。

夜ご飯の時間が待ちきれなくて、1時間も早い5時からネコ部屋の入り口で待っていたヘチャ。


また、夜お掃除が終わった7時頃には、ネコ部屋の開放時間。
忘れていると、ドア前で開けてとばかりじっとこちらを見て圧をかけていました。

窓際が好きで、朝は必ずそこに座って外を見たり、虫を追いかけたり・・。



気がつけば、カフェに来て10か月が過ぎようとしていました。
里親様は5月3日にカフェに来てくださった方です。
今年、飼われていたネコちゃんを亡くされていました。
アメリカンショートヘアのミミちゃん。
病気になり、10歳で他界したとこの日お話しくださいました。
ネコ部屋にお入りいただき、お転婆リーと寡黙なヘチャコと触れ合ってくださっていました。
2頭の既往症の説明や保護猫に関することなどをさせていただいたのですが、その間ずっと優しいオーラを感じていました。
とっても温かなオーラでした。
亡くなったミミちゃんがヘチャコと似ている・・。
そうお伝えくださってもいました。
この日は帰られた里親様。
ですが、4日後にお電話をくださりヘチャコのことをお家に迎えたいと言ってくださいました。
今までの治療経緯やツンデレな性格。
全てお話していましたので、それをご理解くださった上でのお申し出でした。
ミミちゃんも最初はツンデレさんだった。
だから顔も性格も似ている・・。
そう言っていただきました。
この時、本当に嬉しかったです。
ヘチャがいいと言ってくださったのです。
上手く言葉にはできません。

でも、ヘチャとの10か月を想い、ヘチャの甘え下手を想い、ヘチャの幸せを想い・・。
夜、一人静かにまた、泣いてしまいました。
月曜日にご契約をしてくださり、今日お迎えに来てくださった里親様。
帰られてから送ってくださった写真には・・・。


ちゅーるを食べて、ご飯も食べているヘチャの姿がありました。
里親様。
本当にこの度は素敵なご縁を繋いてくださいまして、ありがとうございました。

また一からのスタートにはなります。
新しいお家に慣れるまでにはきっと時間がかかるとは思います。

でも食べれているならきっと大丈夫(笑)。
気長に待ってていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
ヘチャへ

人は怖くないでしょ。
そう何度も何度もヘチャに話しかけたよね。
朝、そしてブログ更新の夜。
いつも大人しく側にいてくれたから、嬉しかったよ。





鳴いたことなかったヘチャが、ちゅーる欲しさに鳴いてくれたことや
病院に行ってもお利口に待っててくれたこと。
見つめると、見つめ返してくれたこと。
この10か月、ヘチャとの思い出がいっぱい。
撮ったヘチャの写真は約400枚になってました。
お家が見つかって本当に良かった。
どうか、里親様と一緒に幸せな時を重ねて幸せに・・。
心からヘチャの幸せを祈ります。

卒業、本当に本当におめでとう

里親様が新しくつけてくださった名前は・・。
「幸(コウ)ちゃん」

です。
では。
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