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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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キックルちゃん卒業

こんにちは。
2月1日、トイプードルのキックルちゃんに素敵なご縁が繋がり、卒業しました



キッちゃんがカフェに来てくれたのは昨年10月18日のこと。

それから約3ヶ月少しの間カフェで過ごしました。
最初にカフェにやってきた時はオドオドしていた上にガクブル。
なんとかお膝を見つけて、そのお膝に逃げ込むようによじ登りました。

そうでなければピッタリ横に張り付いてお座りしていましたが、それももう懐かしい様な気持ちです。
この3ヶ月の間でキッちゃんは少しづつ変貌を遂げました

抱っこは好きなのですが。

気がつくと、お膝が好きだった(と思っていた)けれど、お膝は降りてしまって自由に歩き回ったり走り回ったり。

そう言えば、ベッドで寝ていることはほとんど記憶にありません。
抱っこではなくて、そっと側にきて横にお座りすることが多くなり…。


お膝より、自分でしたいように過ごすことが出来る楽しいことがあると気づいてくれたように感じました。

お散歩というと…。
フロアでは比較的早く自由に動き回るようになっていましたが、お外は震えてお座り姿勢のまま一歩も歩きませんでした。

「また抱っこで散歩やったん?」と言われる毎日。もしかしてもうお散歩はダメかなぁ…と思ったことも何度か。
でも…諦めずに毎朝トライしてもらっていました。
そして…臭いを嗅ぎながらゆっくり歩き始めたのは、カフェ滞在2ヶ月を過ぎた頃のこと。
ショートコースをノー抱っこで完走。
ボランティアさんの嬉しい報告に、みんながザワつきました。
そしてそれは、その日だけの気まぐれではなくて翌日からも歩いてくれました。

遅ればせだけれど、諦めずにに連れて行ってあげて良かったと思わせてくれたキッちゃんなのでした。

ご飯については、最初はあまり勢いよく食べるタイプでは無くなんとか完食だったけれど、少ししたらしっかり食べてくれて、少しウンチが緩めでご飯を変えても、しっかり完食してくれるようになったのも嬉しいでした。

また興味が無いと思っていたワンちゃんとも、遊ぼ、して遊ぶこともあったり。

ワンちゃんとよほどのことがない限りは、仲良くしてくれました。


キックルはどんどん変わっていきました。
色々なことを吸収して、楽しく過ごしてくれる様になって。
ほとんど聞いたことがなかった声も、近頃はお客様が来られるとブリトくんやチャロに混じってワンワン。
被毛が少しづつ伸びてきて、ボランティアさんにカットしてもらうたびに可愛くなってきて、その頃からお声をかけてくださる方も少しずつ増えてきました。

でも、なかなかお家が決まりませんでした。
それはおそらくキッちゃんの既往症にあったのかも知れません。

キッちゃんにはいくつか既往症がありました。
歯はほとんど欠歯でおそらく残存2本。
その歯も歯石にまみれていました。

心臓は不正脈と少し徐脈。
乳腺腫瘍が2箇所。
足もパテラG IIとGⅢ。
です。

カフェに来てくれる子達は何かしら疾患を持っていて、その事を包み隠さずしっかりお伝えします。
それはその子を引き取って育てていただくための大切なお伝え事項ですが、不安になられる方がいるのもまた事実です。
引き取ってくださるお気持ちの中には幾つかの選択肢があって、正解はひとつでは無く、それぞれのお答えには理由があり、私自身ちゃんとご理解させていただいています。
可愛いだけでは飼えないこともあります。
しかし可愛いからこそ、受け入れていただけるシーンに何度も立ち会って来ました。
諦めずに、また焦ることなく、そんな出会いが訪れてくれることを信じて、日々過ごしています。

そして、やっとキッちゃんに素敵な幸運がやって来たのです。
年が明けて間もなくお電話をくださって、その1週間後の1月16日に遠方から4人で来てくださったお客様がいらっしゃいました。
女性ばかりで来てくださったその中のお一人がトイプードルを探しているとおっしゃられていたとのことでした。
その日、キックルちゃんをお膝に乗せると…。

最近はそそくさとお膝から降りることも多かったのに、なんだか居心地良さげ。
里親様も周りのご友人の皆さんも、可愛いと絶賛でした。

お話をお伺いしたところ、里親様は以前にも老犬の雑種、老犬の柴犬15歳、13歳のパピヨンを引き取られて見送られていらっしゃいました。

キッちゃんもSNSで見てくださっていて、最初カフェに来た時の顔バリしたキッちゃんの顔が、亡くなったワンちゃんの面影に似ているので気になられていたそうです。

この日既往症や今までのカフェでのことをお伝えし、ゆっくり過ごしていだきましたが、命なので簡単にはお決めになれないとおっしゃられてカフェを後にされました。
ただ、本当に温かな方でいらっしゃったのと優しいご経験をお待ちの方でしたので、決めていただけたらどれだけ嬉しいかと…心の中で願いました。

それから一週間後の1月23日、再びご友人お2人でカフェを訪れてくださった里親様。
もう一度今度は詳しく既往症をお伝えし、癖についてもしっかり。
特に男性に対して好き嫌いが激しい点もお話させていただきました。

でも…それら全てを優しさで包み込んでくださった里親様。
決めてくださるご意志を伝えてくださったのです。
でも、息子さんとご一緒にお迎えに来たいとおっしゃられて、その日はまだ未定。
2週間以内には来ていただけるとのことでしたが、それまで他の方に決まってしまうこともあります。

でも、キッちゃんは待っててくれました。
今までお家が決まらなかったのも、キッちゃんが持つ運命なのかなと思います。
2月1日、息子さんとご一緒に来てくださった里親様。

温かな笑顔に包まれながらの優しい空気感の中、ご契約をしていただき卒業となりました。

里親様へ

この度素敵なご縁を繋いでくださり、本当にありがとうございました。
今まで行き場のないワンちゃん達をお家にお迎えして来られたことをお伺いし、その温かなお人柄とご経験をお持ちの里親様にキックルちゃんを託すことが出来て本当に嬉しく思います。
川西に来たことさえ、里親様と出会っていただくためのプロローグ。
これから過ごす日々のために、カフェでの3ヶ月はウォーミングアップしていたように感じるのは私だけでは無いと思います。
静かな環境の中でゆっくりのんびり暮らしながら、今まで頑張って来た日々を取り戻してもらえたらと願います。
また時折、可愛いお写真などお送りいただけましたら幸いです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
そして、ご友人の皆様もカフェに導いてくださいましてありがとうございました。

里親様はお家に着いた日にお便りをくださいました。
ちょっとだけ心配だったご飯は、見事完食👏

広いお家を探索し、その後疲れたようで里親様の隣で寝てくれたようです。

翌朝もご飯完食のお便り。

まだ少し緊張を感じますが、ちょこんとお座りする可愛いお写真も添えてくださいました。
「まだ寒いのですが、春になって河原の桜並木まで散歩に行くのが楽しみです🌸」
と優しいお言葉を綴っていただきました。

キッちゃんへ

最初はあんなに震えていたのにね。
もらいに行けなかったオヤツも
しっかりもらいに行けるようになって。
その他にも出来ることがひとつづつ増えていって。


お利口に過ごしてくれたこと、ありがとうね。
そして、
とっても優しいお家に決めていただいて良かった。
いっぱい可愛がってもらって
ゆっくりと楽しい毎日を
カフェのみんなと一緒に願っています。

キッちゃん。
卒業ほんとにおめでとう

キックルちゃんの新しい名前は…。
「つむぎちゃん」
になりました。
可愛いお名前をありがとうございました。


では。


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