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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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キャティちゃん卒業

こんばんは。
昨日、トイプードルのキャティちゃんに素敵なお家が決まり、卒業しました



キャティちゃんは昨年末の12月28日、川西に来てくれたちょっとだけ大き目なトイプードルの女の子です。
大きめと言っても規格内。
ティーカップサイズが多い中では、大きく感じる程度です。

その時の体重は3.9㎏だけど、実は痩せ気味。
川西に来た日は、まだお乳からは乳白色の乳汁が出ていて乳腺も張っていて。
あどけない可愛い顔立ちに思えても、お母さんをしていた事実がそこに残っていました。


キャティちゃんはドライだけで即完食の手のかからないお利口さん。
体格からしてもうちょっと肥えてもいいでしょ、と少し多めなご飯をあげるとあっという間に平らげて、お隣のワンちゃんがまだ食べていたら鼻先をケージから出してクンクン。


おやつだって大好きです。
でも性格は決してグイグイなタイプではありません。
オヤツの時間もくれる人の前には行かず、位置取りがへたくそ。
めちゃ食べたいのに、積極的なワンちゃんのように前に行けませんでした。

控え目なのか、気おくれしてしまうのか。
オヤツをくれる人の後ろでウロウロしていて、視界から外れてしまいもらえないことも多々。
前に押しやっても、また後ろの方に戻っていました。

そして…ワンちゃんが好きだし遊びたい。
で、一緒に遊びたくてプレイングバウを仕掛けても、いつも無視されました。

それならばと、他のワンちゃんがワンプロしているところに参加。
それも結局無視されることになって、気がつけばひとりぼっち。

一人でおもちゃで遊んだり、カフェの隅っこで淋しそうに座っていたり。

思わず抱っこしてしまう、いじらしいタイプです。

甘えたいのに甘え方が分からない。
構って欲しいのに上手く伝えられない。

それは人に対してもそうで、洋服の袖口を噛んでのアピール。
それが高じて手や腕を噛むこともありました(^^;)
抱っこして欲しくても、自らお膝に乗るわけでなく、横に座るので精一杯。

噛むことがキャティの唯一の甘えたサインだったのかな、と思います。

カフェはワンワンと賑やかタイプのワンちゃんも多いし、ケンカっ早いワンちゃん同士も多くて、どうしてもそちらに手が取られます。
キャティはそんなタイプでは無く、手がかからない。
ついつい後回しになることも多くて。

だから…思いっきり甘えさせてくれるお家だといいな・・。
いっぱい構ってもらえるお家だといいな…。
今までも、今も、きっと我慢していただろうから。
そう願っていました。

でもキャティちゃんへのお問合せはありませんでした。
不思議やなぁ。
可愛いのになぁ。
ずっとそう思っていました。
でもようやくその「謎」が解けました。

里親様は2016年7月に川西から卒業したたりんちゃんの里親様です。

その当時たりんちゃんは10歳。
でも里親様は年齢や既往症の多い少ないで決められることはなく、たりんちゃんをお家に迎えてくださった本当に優しく思いやり溢れる温かなご夫婦でした。
お家はカフェからお車で1時間以上離れた場所でしたが、お家に迎えてくださってからも何度も何度もたりんちゃんを連れて里帰りをしてくださいました。

いつも支援物資やワンちゃんのお洋服、私達にまで差し入れをご持参くださって。
優しいお手紙やご寄付をいただいたことも何度もあります。

たりんちゃんはたくさんの病気を抱えていました。
あえて列記させていただくと…、
アジソン病、慢性腎不全、気管虚脱、てんかん。
甲状腺機能低下症、胆泥、高脂血症。
ご飯を全く食べなくて、本当に大変な時期もありました。
お薬も朝晩何種類も飲んでいました。
心配し過ぎて奥様の方が倒れるのではないかと思えるほど、看病に明け暮れる日々もありました。
でもその度、たりんちゃんは頑張って復活してくれいたのです。
昨年夏もてんかんで倒れてからは寝ている方が多い日々。

自力で立ってトイレに行けるほどがんばって復活してくれていたのですが、10月中旬に膵炎を発症。
持病の全てが膵炎の発症誘因になっていました。
3月8日が誕生日で、2021年の15歳のお誕生日にはカフェでハッピバースデイの歌でお祝いさせていただいたから、

16歳も同じようにカフェでのお祝いを目標にしていたけれど…。
その日からは毎朝の「おはよう」とご主人が帰られた時の「おかえり」を言えること目標になり…。
そして、そんな私達の必死の願いも届かず、10月24日にお空に旅立ちました。

だけど、5年と4ヵ月。たりんちゃんは里親様のお家で生き直させていただきました。
いつもカフェに里帰りしてくださった時は、毎回楽しみなほどおしゃれなお洋服を着せてもらっていました。
何より、誠心誠意、全力で愛していただきました。
寄り添っていただきました。

そんな優しい優しいお家が、キャティを迎えてくださったのです。
里親様はキャティが川西に来た日から、SNSでキャティの事を見てくださっていて、可愛いなぁって思ってくださっていたそうです。
でも、ご夫婦が決めておられた、たりんちゃんとの区切りを付ける日。
それまでは…。
そう思っておられたそうです。
その区切りの日が木曜日。
その夜お便りをくださって、土曜日キャティちゃんに面会したいと言ってくださいました。

謎解きの答え。
それは里親様のお家に行くことが決まっていたから他に決まらずにいた。
思い切り甘えさえてくれて構ってくれる、キャティちゃんにピッタリのお家が決まっていたから。
そうなんです。
思い描いていた通りのお最高の家なのです。

点と点が線で結ばれた納得の答えに、私は鳥肌がたつ思いでした。
たりんちゃんが導いてくれたような不思議な想いと嬉しさが相まって、なぜかずっと涙が溢れて止まりませんでした。

里親様へ

本当に心からありがとうございます。
ただそれだけをお伝えさせていただきたいです。
たりんちゃんが亡くなれてからもカフェに来てくださって、たくさんたりんちゃんの思い出話をさせていただいた時、
里親様とのご縁が終わってしまうことが寂しくて仕方がありませんでした。
でもまたカフェとのご縁を繋げていただいて本当に感無量です。
たりんちゃんが繋いでくれた再びのご縁。
大切に守らせていただけたらと思っています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

里親様は帰られた日にお便りをくださいました。
お家に着くとテレビに釘付けでじっと見たり、ウゥって唸ったり。
でもしっかりご飯を食べておネンネしてくれたそうです。




翌日は買ってもらったおもちゃで楽しそうに遊びながら、やっぱりテレビが気になる様でした(笑)
「繋いでくれたご縁を大切にします」
「また遊びに行きます」
と綴ってくださいました。

キャティちゃんへ

大きめの身体を折りたたんで大人しくニャンコのように寝ていたり
無駄吠えなくて
ご飯もいつだって完食。
毎日決まったように良いウンチもしてくれて
お散歩もすぐに上手にできた。

そんなキャティちゃんは
カフェイチの優等生だった。
でも本当はめっちゃ甘えん坊なんよね。
自分の感情を表すことが下手だったと思うよ。
でもね、今度会うときはとびきりの甘えたさんになっていて欲しい。
きっとそうなっている予感するけどね(笑)
楽しい毎日を心から願います。

キャティちゃん、卒業おめでとう

キャティちゃんの新しい名前は…。
「リボンちゃん」
になりました。
たりんちゃんが繋いでくれたリボンをしっかり結んであげたいと、付けてくださいました。
里親様、ありがとうございました。

では。

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