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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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バロックちゃんの卒業

こんにちは。
更新が大変遅くなり申し訳ありません。
7月27日木曜日、ロングコートチワワのバロックちゃんに素敵なご縁が繋がり卒業しました


↑向かって右がバロックちゃん。
左はカフェ卒業生ぽんずくん(元のお名前はオッテイくん)です。


バロックちゃんがカフェに来てくれたのは6月20日のことです。

カフェに7ヶ月滞在していたララッタちゃんが卒業して、3日後にやってきたバロックちゃん。
最初の印象は「ララッタちゃんに似てる…」
で、確かに体格(体重4.7㎏)、被毛の色といった体つきが似ていました。

それ以外にも似ている個所がいくつか。
それはケージの隙間に鼻先を出す仕草。

そして…オヤツ大大好きぶり。
ララッタちゃんもおやつを察知すると、猫部屋前の侵入防止柵を前足で思い切りカリカリしてましたけれど、バロックちゃんはそれに輪をかけてカリカリバリョバリョ。

そのせいでカチャっと閉まる部分にちょっとヒビが入ったのは内緒です

身体能力も抜群だし、頭も賢くて…。
ベンチに軽やかにシュタっと登るのは朝飯前。

犬舎側の低い侵入防止柵は、助走無しで簡単に飛び越えます。
猫部屋前の侵入防止柵はさすがに飛び越えられないけれど、前足でカリカリしているうちにストッパーが振動で外れることを知って、それからは激しくカリカリして何度も侵入。

更には、机の下の侵入防止柵と防止柵の隙間からグイって頭を割り込んで侵入。

いつの間にか厨房やバックヤードに入ってしまっていました。
「え? いつの間に?」
っていうのが何度もあって、それはまるで忍者のよう。
私は密かに「にんにんと呼んでいました(笑)

お散歩は最初は全く歩けず。
2~3歩いては抱っこを繰り返していたけれど、カフェに来て5日目にショートコースを完走。

それからはお散歩でうんちもおしっこもできるようになって。
暑いけれど、しっかり首に保冷剤をまいてもらってご機嫌に歩いてくれました。


バロックちゃん、カフェに来てヒートになりました。
ヒート期間の後半は、実はちょっと困ったちゃんでした。
オヤツは食べるけれど、今まで食べていたご飯を食べないのです。
必殺「あの手この手」。
食べて欲しいのでカフェに置いてあるドライフード以外にもAmazonで買ったりもしたし、ウエットフードも日替わり。
でもやっぱり食いつきが悪くて心配でした。
また、色んなワンちゃんにマウントするので、さすがにその時はボランティアスタッフさんの抱っこかフロアケージに入ってもらうことも…。

だけど、ヒートが終わると嘘のようにご飯も食べてくれるようになり、マウントも終了。
日中はカフェに一つだけある契約席の下やケージに入って静かに過ごしていました。
(オヤツタイム以外ですけど…笑)


そして…あどけない顔立ちでしたが、どちらかというといつもポーカーフェイス。
感情を表情に表すことはあまりありませんでした。
でも、時折楽しそうにオモチャで遊んだり、スタッフさんにはお腹を見せてくれたりもしました。



でも、私はバロックちゃんが本当は寂しがりで甘えん坊なところも知っています。
夜の犬舎。
他の子達は眠りについた20時~21時ころ。
バロックちゃんはよくワンワン鳴いていました。

言葉を話せないので何を訴えていたのかはわかりませんが、時には抱っこしてよしよししてあげることもあって。
「大丈夫よ」と背中をポンポンしてしばらくすると落ち着いて眠りにつきました。

バロックちゃんは5歳。
歯石歯肉炎は中等度。
お耳も汚れてはいましたが大丈夫。
カフェに来たときからうんちが緩めで、検査をしてもらったけれど悪玉菌はおらず大腸のお薬で様子見。
食欲に少しムラがあるけれど、概ね良好な体調でした。

少し大きめな体格に加えて、足は白い靴下を履いているところがチャームポイントでした。

里親様ご夫婦が揃ってバロックちゃんに会いに来てくださったのは7月22日のことでした。
少しだけその前にお話しさせていただきたいことがあります。

里親様のご家族は、2018年4月6日にカフェからパグのトランクスくん(その後改め:だいずくん)をお家に迎えてくださったお家です。

初めてワンちゃんを飼われたのがだいずくんでした。
大切に大切にご家族で愛してくださっていて、時折可愛いお写真をお送りくださっていました。


でも、本当に残念なことに今年3月17日に10歳で虹の橋を渡って行ってしまいました。
今年の年明けから体調を崩してずっと病院に通い、お薬でコントロールしてくださっていたけれど炎症値が下がらず…。
翌週に大阪府立大に検査に連れていかれるという矢先のことだったそうです。
食いしん坊のだいずくんの食欲が無くなって動かかなくなって、その夜突然天使になってお空に帰っていったそうです。
まさかのご報告。
頭が真っ白になりました。
いただいた最後の動画に映っていただいちゃんは、相変わらずの優しい眼差しで可愛くて…。
その動画を拝見すると、今でも涙があふれてきます。

だけど、お嬢様の大学合格をちゃんと見届けてくれただいちゃん。

亡くなった日の夜はご主人の帰りを待って少し元気を取り戻し、お目目をキョロキョロさせて可愛い顔を見せてくれてから、静かに天国へ旅立っただいちゃん。
5年の月日は短かったかもしれないけれど、ご家族に一生分愛された5年間でした。
幸せだっただいちゃんを想い、幸せにしてくださった里親様ご一家を想い、ただ心の中で「ありがとう」と念じ続けました。

そしてその後、少しお気持ちが落ち着かれた5月27日。
お嬢様とカフェを訪れてくださった里親様。
だいずくんを忍びながら、色々とお話をさせていただきました。
そしてその時カフェにいた、少し気になられていたララッタちゃんを抱っこしてくださっていました。

少し長い時間を過ごしてくださった里親様とお嬢様。
混みあう土曜日でしたので、離れてその様子を窺わせていただいていました。
その時、里親様はきっと亡くなっただいずくんと心で会話しておられたのでしょうか。
お帰り際、まだ決めることが出来なくて…とおっしゃられてカフェを後にされました。
私はきっとまだお気持ちが整われていないのだと感じ、そっと見送らせていただきました。

それからその3週間後の6月17日、里親様とご主人がカフェにお越しくださいました。
それはララッタちゃんをお迎えしたいというご意思でお越しくださったものでした。
でも、この日はララッタちゃんに既に会いに来てくださったご家族がいらっしゃって、審査等も通りご契約の日でした。
なので私は、本当に残念なお伝えをさせていただきました。
でも里親様は潔くこう言ってくださったのです。
「まだ、だいちゃんはOKじゃないって言ってるんだと思います」…と。

新しいワンちゃんをお迎えする時。
それは何か目に見えないものが動きます。
ご家族それぞれの想いや、運命のようなものが出会いを運んでくれるもの。
いつもそう思っていて、私はただ見守らせていただくだけです。
今回は繋がらなかったけれど、里親様にはきっとまた新しいご縁が繋がっていただけると思いました。

そしてその時がやって来ました。
7月22日。
ご主人とご一緒にカフェを訪れてくださいました。
バロックちゃんに会いに来てくださったのです。

抱っこはあまり得意ではなくて、すぐさまお膝から降りてしまうバロックちゃんではあったのですが、この日は違っていました。
里親様は難なく抱っこしてくださっていて、またバロックちゃんもお膝からしばらくは降りようとしませんでした。

そしてバロックちゃんを「可愛い、可愛い」と何度も言ってくださって。
いつも真顔だけれど、私もバロックちゃんの可愛さをたくさん知っていましたので、もうただただ嬉しくて嬉しくて。

この日お帰りになられて、お嬢様にもご相談くださって、そして引き取られたいご意思をお電話で伝えてくださったのが翌日。
水曜日(7/26)にご契約くださり、翌木曜日にお迎えに来ていただきました。
今度はだいちゃんのOKがでた模様…(^^)v
お迎えは、カフェ卒業生ダックスのぽんずくん(元オッティくん)と里親様もご一緒。
(※ぽんずくんの卒業の時は、バロックちゃんの里親様がご一緒に来てくださっていて、お二人はご友人です)

お久しぶりのぽんずくんはとっても元気印。
一緒に楽しく時間を過ごさせていただき、その後大拍手に見送られてバロックちゃんは卒業していきました。


里親様へ
この度も素敵なご縁をありがとうございました。

再び優しい優しいご縁を繋いでくださいましたこと、本当に感謝しています。
まだまだだいずくんのことはお心の中にいらっしゃって、その存在は消えることはないと思いますが、だいずくんがワンちゃんの素晴らしさを教えてくれたからこそ、また新しいご縁を繋いでいただけたのだと思います。
辛さや悲しみを温かい幸せな思い出に変えていただき、またご家族で幸せな時間を重ねて行っていただけましたら幸いです、
今度はだいずくんに見守ってもらいながら…。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

そしてぽんずくんの里親様へ
一緒にお迎えに来てくださってありがとうございました。

お久しぶりにぽんずくんの元気な様子を見せていただいて嬉しかったです。
これからもまた、遊びにきてくださいね。
せひバロックちゃんとご一緒に…。

里親様は帰られてから、様子を送ってくださいました。
お家を駆け回って探索を終えた後、キャリーケースにスンと入って澄ましていたそうですが。

しばらくするとシッポブンブンお嬢様たちと遊び回ってたそうですよ。
「可愛すぎて目じりが下がりっぱなしです。しばらくはお互いに探り合いながら、仲良く家族になっていけたらなぁって思います
と言っていただきました。
よほど楽しいと思ったのでしょうね。
カフェではめったに見せてくれなかったバロックちゃんのこの満面の笑顔を見てあげてください。

バロックちゃんのご縁はこのお家だっんだなぁと、改めて納得させていただいたり、嬉しかったりでした。

バロックちゃんへ

最初会った時に、行動や見た目がとってもララッタちゃんと似ている気がしたから
みんなに「バロッタ」・「コラッタ」とか呼ばれちゃって(笑)
結果、こんがらがって何度も名前を呼び間違えたりしたけど…。
ごめんね。

とにかく身体能力が高くて、
フロアのベンチにシュタッと難なく登るところや
音もなく厨房に忍びこむ「忍び」の天才。
常に厨房が気になって、侵入防止柵の前にいて笑

オヤツほんとに大大大好きなところ。
そして本当は甘えん坊なところ。
カフェではいろんなバロックがいて
楽しかったよ。

でもカフェはお家に行くまでの通過点。
本当の未来はこれからで
家族と一緒に暮らす未来はオンリーワンの未来だからね。
優しいお家で、幸せになってください。

卒業おめでとう

バロックちゃんの新しい名前は…。
「ユキちゃん」になりました。
里親様がバロックちゃんを見て、ふっと頭に浮かんだお名前だそうです。
里親様、可愛いお名前をありがとうございました。

では。

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パンゴちゃんの卒業

こんにちは。
大変遅くなってしまいましたが、7月17日(月・祝)にトイプードルのパンゴちゃんに素敵なご縁が繋がり卒業しました



パンゴちゃんがカフェに来てくれたのは7月11日です。
このところ小さめトイプードルちゃんが多い中、パンゴちゃんは少し大きめ。
体重5.1キロの女の子でした。

それに対してお顔はベビーフェイス
私はゴールデンレトリバーの子犬みたいなあどけないお顔に思えました。


年齢は6歳。
まだまだカフェでは若手です。
でも物怖じ全く無し。
初めてのカフェでは自由奔放さ炸裂。
要するにお転婆さんでした。

人も大好き、ワンちゃんも大好き。
大好きが高じて、実は最初はちょっと困ったちゃんなところがあって。
それはワンちゃん達にマウントしました。
被害者…ブリトくん、ハイミーちゃん、ヒヨコマメちゃん。
ハイミーちゃんは怒らないのと、体格差でしょっちゅう押しつぶされそうになってました
その度、ちょっと𠮟られ引き離されて…。
何度も繰り返した結果は、抱っこされていました。



でも、抱っこは嫌がらないし大好きなようでした。
お転婆さんでフロアを駆け回るけれど、抱っこされたら赤ちゃん。

まさにベビーフェイスならず、ベビーパンゴ。
そのギャップも可愛さの一つでした。

きっと全てがワンダーランド。
好奇心旺盛なパンゴちゃんにとって、とっても楽しかったんだと思います。

それはお散歩にも表れていて…。
最初から好奇心満載。
初日に遊歩道に降ろした時からクン活開始。
テンポよく歩くし、時折アイコンタクトもできるし、めっちゃ優等生。
ご飯も初日から完食。

オヤツも大好き。
食べるということにも、もちろん好奇心満々でした(笑)

先住犬がいらっしゃるお家は相性が合わない場合もあるかなとは思いますが、1頭飼いなら何の問題もありません。
また昨今では住宅事情から小さなワンちゃんが人気。
でも、一軒家のお家なら全然大丈夫。
パンゴちゃんはちょっと大きめだけど、そんなこと関係なく望んでくださる方を待っていたところ…。

ぴったりのお家に見つけていただきました。
そしてそれはまさに、運命的でした。

里親様は7月16日に初めて、少し遠方からお越しくださったご家族です。

お席でお話をさせていたいたところ、ワンちゃんを飼いたいと思っておられたそうですが、もう2年ほど迷われながら過ごしておられたそうです。
今のご家族でワンちゃんを飼われるのは初めて。
保護犬をお迎えしたいけれど、その命という責任の重さに奥様は迷われ続けていらっしゃいました。
でも勇気を出してこの日、ご主人とお嬢様とご一緒にカフェのドアを開けてくださったのです。

どなたでも「初めて」の経験を経て今に至ります。
でもまず、ワンちゃんを引き取って育てる責任がなくては務まりません。
ですが、考えすぎて最初の一歩が出ないこともある。
保護犬のことや、飼われるうえでの不安材料。
体調や既往症、性格など。
そんな色々を、この日たくさんお話をさせていただきました。
もちろん、わからないことや困ったことがあればフォローもさせていただくことも一緒にお伝えしました。

そして閉店まであと30分くらいのお時間になったころでしょうか。
パンゴちゃんについて詳しく教えて欲しいとおっしゃられたのです。

里親様がカフェにこられたきっかけは、パンゴちゃんを見つけてくださったから。
でも、まだその時は不安の方が大きく、とりあえずカフェに来てくださったとのこと。
ただ、残念ながらパンゴちゃんは前日土曜日に会いに来られた方がいて、翌日月曜日の12時にご予約いただいていて、あとは先住犬との相性を見ていただくだけの、ほぼご契約が決まっている方がいらっしゃいました。


少し落胆された里親様。
そのお時間からのご契約は、閉店を大きく過ぎてしまいます。
現在、猫のぐらびーちゃんの皮下点滴に朝と夜毎日通っていて、それさえも病院に無理をお願いして行かせていただいているため閉店時間のオーバーができません。
せっかくお気持ちが動かれたのに、タイミングが少し遅すぎたことに、私も少なからず残念でした。
ただ…。
絶対100%はありませんので、もしよろしければ翌日お家が決まったかどうかをお電話していただけたらとお伝えしました。

そして翌日のこと。
12時30分にお電話をくださった里親様に「奇跡」が起きました。
予定してくださっていた方からのキャンセルがあったのです。
そのことをお伝えさせていただくと…。
「今からすぐそちらに向かいます」
とおっしゃられて。

私は運命に導かれることを幾度となくカフェで見てきました。
今回もそう思ったひとつです。
さらには、里親様がご到着する数分前にもパンゴちゃんを見に来てくださった方がいらっしゃいました。
でも運命は里親様にあった。

重なる糸の中でもつれながらも繋がった、たった一つだと。
2年間悩まれて考えられて、それでも会いに来てくださった里親様。

(↑ご契約中、里親様の横で見守るパンゴちゃん)

そんな方がワンちゃん達を優しさで包んでくださる場面に何度も出会わせていただきました。
この日、嬢様とご一緒にお越しくださり、ご契約後笑顔でいっぱいの卒業となりました。


里親様へ

パンゴちゃんとのご縁、繋がりましたね。
長い間躊躇されていたけれど、この日会いに行こうと思い立たれたのはまさにご縁だったですね。
私自身もとても嬉しく思います。
遠方から会いに来てくださって、パンゴちゃんを望んでくださって本当にありがとうございました。
これからはパンゴちゃんと一緒に楽しい毎日を願っていますね。
もちろん、何かわからないことやお悩みがあればいつでもご連絡いただけたらと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

里親様は連れて帰られた日と7月31日にお便りをくださいました。

最初はご飯も思うように食べなかったり、お水も飲んでくれなかったりと心配されていましたが、昨日はしっかり改善してくれていて、お散歩も上手にできるようになってくれていました
そしてお嬢様にべったりの様子。

病院もいい病院を見つけてくださって、さっそく受診。
8月中に歯科処置、その後避妊と乳腺腫瘍を摘出してもらうことになったそうです。
おしっこのトレーニングだけがなかなか出来ないとおっしゃられていましたが…💦
気長にめげずに頑張ってもらえたらと思います。
「この運命に感謝しながら、少しづつ一緒に幸せになれたらと思います」
といつも温かなお言葉をくださっています。

パンちゃんへ

カフェにくると緊張する子が多い中、
パンちゃんは最初から全力で「楽しい」を表してくれたよね。
たった1週間のカフェ滞在だったけれど
パンちゃんの魅力は計り知れないと思った。
でもね、
幸せの本番はこれからなんだよ。
優しい優しいご家族に囲まれて、
いっぱい可愛がってもらって、
楽しくご機嫌な毎日を
心から願ってるからね。
幸せに…。

卒業おめでとう

パンゴちゃんの新しい名前は…。
「モカちゃん」になりました。
里親様、可愛いお名前をありがとうございました。

では。