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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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ツィツィちゃんの卒業 (ニコマちゃんも卒業:後日更新)

おはようございます。
12月11日日曜日、前日にお家が決まったロングコートチワワのツィツィちゃんが無事卒業しました。
(この日、パグのニコマちゃんも卒業しました。更新は後日になります)



ツィツィちゃんがカフェに来てくれたのは11月29日です。
最初はちょっと不安げで、表情は真顔。

「ツィツィ」って言う名前がなんだかとっても可愛いかったので、ついつい(笑)ツィツィって何度も何度も呼んでみたりしていました😅

夜、写真を撮る為にフロアに出てもらうのですが…。
抱っこをすると、甘えん坊だと言うことが発覚。それからずっとボランティアさんの側にピッタリと寄り添って離れずにいました。


不安だらけの初めての場所ではあるけれど、なんとか必死で寄り添っていた…。
今思うとそんな気がしています。


翌日からは、私の側から離れなくなりました。

この人は大丈夫…って思ってもらえたのかどうかはわからない。
そんな一瞬で信頼関係が築けるとは思えないけれど、ずっと甘えて、抱っこをせがんで、フロアに座ればなんとか膝に乗ろうとあの手この手でアプローチ。


一方、お客様のお膝にはあまり乗ってくれませんでした。
私に懐いてしまったら、というかスタッフに懐き過ぎるとお客様のところには行かなくなるのでお家が決まりにくい場合あるからなぁ…と思いはしました。
けれど、ずっと過ごして来た場所から知らない場所に来ることを余儀なくされて…。
それはツィツィのこれからの犬生にとって大切な場所ではあるけれど、ツィツィはそこはわからない。
だからとにかく優しくしてくれたり、名前を呼んでくれる人に寄って来て甘えたい。
それがツィツィの防衛本能なのかもしれない。
そう考えると、やっぱりいっぱい甘えさせてあげたいとも思いました。

シッポをブンブン振って、抱っこして欲しいとお膝をカリカリしたり、ピッタリと寄り添ってくれる姿は、本当に愛おしい限りでした。


里親になっていただくということ。
それはその子達の過去を想像し、労い、寄り添っていただくところからのスタートでもあります。
受け入れていただくには、既往症やその子の持つ性格をご理解いただかなくては、選んでもらえない…。
だけど…。
なりたくてなった疾患じゃ無いし、意味なく噛んだり吠えたりするのでも無い。
逆に引きこもったり人を怖がったりするのも、全てわけあってのこと。
既往症に限らず、メンタルの部分であることもあり、選んでいただく際のいわば「壁」が、保護犬達には常にあります。

ツィツィは今は私やカフェスタッフさんにだけ懐いてはいますが、お家に行けば同じようにご家族に懐くのはわかっています。
でも既往症もあります。
お腹にはクッキリと帝王切開の傷痕がありましたし、乳腺に沿って1㎝ほどの乳腺腫瘍もあり、歯石も付いていました。

頑張って来た過去。
それは紛れもない事実としてツィツィの身体に記されています。
ゆっくりでいいのです。
ツィツィが慣れてくれるのを待っていただけて、ツィツィが大好きと言っていただけて、ツィツィの全てを受け入れてくださる方を見つけてあげたい。
出会ってもらいたい。
必死で私の膝によじ登ろうとするツィツィを眺めながら、そんな気持ちが頭をよぎっていました。


里親様は、12月9日金曜日にツィツィに会いに来てくださった方です。
お越しくださった時、11月にもご夫婦でカフェに来てくださったことがあって、11月末にペット可のお家に引越しをされる…と、お話させていだいていたことを思い出しました。
この日は奥様お一人でしたが、Instagramで見たツィツィちゃんが懐こくて可愛いからとお越しくださってのご来店でした。
翌日はご主人と来られるご予定でしたが、色々詳細をお聞きになりたので、お1人で来られたとのことでした。
ご主人は以前ご実家でワンちゃんを飼われていたご経験がおありとのことでしたが、奥様は室内飼いは初めてでいらっしゃるとのこと。
保護犬達のことや、譲渡に関すて必要な事柄、そしてツィツィの既往症を全てお話させていただきました。
実はこの時、祈る様な気持ちでした。


抱っこしてくださっても程なくお膝から降りてしまうツィツィ。

でも…。
里親様のお膝で目を細めていました。
乳腺腫瘍が持つリスクもお話していましたので、受け入れてくださるといいな…。
優しい優しい方で、温かなお気持ちをお持ちのように思いましたので、ぜひ明日ご主人と来ていただきたい…と、この時心で念じていたのは内緒です。


そんな私の少しの懸念をよそに、翌日開店と同時にお2人はカフェに来てくださいました。
そして前日と同じ既往症や性格のことをお伝えさせていただきました。
相変わらず、お膝には長くはいてくれないツィツィさん。
でも…お膝ではなかったけれど、里親様の横に寄り添ったりと、少し今までと何が違う行動もするようになっていました。

もしかしたらツィツィも、何がご夫婦に温かなオーラを感じていたのかもしれません。
長い時間を過ごしてくださって、出してくださったのは、「お家の子に決めさせていただきたい」というお気持ちでした。

良かった!
全てをご理解くださったんだと、何が少し胸が温かくなって嬉しかったです。


ご契約をさせていただき、翌日お迎えに来ていただいて、ツィツィは優しい笑顔を残して卒業していきました。



里親様へ
以前、お引越ししたらまた伺いますとおっしゃられていた通り、この度素敵なご縁をしっかり繋いでくださいましてありがとうございました。

優しいご夫婦に選んでいただけて本当に嬉しく思います。
お家の子としては不慣れなツィツィですが、人が大好きです。
一歩一歩、少しづつ慣れて行くと思います。
まだ6歳と未来はこれからですので、今までの分も加えてたくさん名前を呼んであげて、たくさん愛情を注いでいただけましたら幸いです。
何かあればいつでもご相談くださいね。
そしてまた、ぜひ遊びに来ていただけましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。


里親様は帰られてからメールをくださいました。
ご飯は食べてくれたようですが、なかなかお水を飲まなくておしっこもしなかったので、ご心配なご様子でした。
でも夜遅くにお水も飲めて、翌朝一気におしっこいっぱいしてくれたと、感動のお便りをいただきました。
ご飯食べてくれたし、もう大丈夫!
「ここに来て良かったと思ってもらえる様精一杯お世話します」と温かなお言葉を添えていただきました。

ツィツィへ

常に側に寄り添ってくれて、
名前を呼んだら振り向いてくれたのが可愛いかったから
何度も名前呼んじゃって笑
ツィツィは自分の名前をわかってたし、
「可愛いね」もわかってた。

そんな可愛くてお利口なツィツィだったけど、
ちょっと気の強いところもあったよね。
だってチワワ女子だもんね。
他のワンちゃんが寄ってくると威嚇してた。
でも、同期のリメリーちゃんには絶対一度も怒らなかった。
リメリーはいつもツィツィを探して、ツィツィの側に来て寄り添ってたけど、
そのリメリーにいつも背中を貸してあげた。

これは紛れもなくツィツィの優しさなのだとおもったよ。
ありがとうね。


これからは優しくて素敵なお家が出来たんだから
たくさん可愛がってもらって
幸せな毎日をね。
ツィツィ、卒業おめでとう


ツィツィの新しい名前は…。
「きなこちゃん」
になりました。
里親様、可愛いお名前をありがとうございました。



では。

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