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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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うーぱんちゃんの卒業

おはようございます。
11月26日にお家が決まったフレンチブルドッグのうーぱんちゃん
翌日27日にお迎えに来てもらって、無事卒業となりました



うーぱんちゃんがカフェに来てくれた日は11月8日です。

体重7.0㎏で小さめだけれど、結構痩せていました。
でも元気いっぱいで、フレブルらしいお茶目さん。
初めての場所なのに最初から物怖なし。

全く楽しそうに動き回り、おもちゃを振り回して遊び、オヤツは持っている手にジャンプして飛びつくくらい大好き。

ご飯は体調のせいで低脂肪食でしたが、ドライのみでも即完食。
名前の響きも可愛くて、みんなから「うーぱん」「うーぱん」って呼んでもらいました。


そんなアクティブなうーぱんでしたが、実は抱っこも大好きでした。
抱っこすると、身体を預けてくれます。
お客様のお膝も平気。

気がつけばいびきをかきながら、ウトウトしていることも何度もありました。

いつも真顔で、いつもマイペース。


でもいつも楽しそう。
ピープー鳴るおもちゃが大好きで、いくつ犠牲になったことか。
新しいおもちゃが即壊われたり、ピープー鳴らなくなったりは日常茶飯事。

あひるさんは何度か治療したけれど、無残にもボロボロに…( ;∀;)

でも夢中で遊ぶ姿に、次から次へと新しいおもちゃを出してあげました。

他のワンちゃんに攻撃的になったり、吠えたりはゼロ。
ただ、静かな圧を掛けるというのでしょうか。
どんなワンちゃんにも寄って行くのです。
それも鼻先1mmまで近づきます。
マウントすることもあって…。
結果、ウザがられ嫌われる。
の繰り返し。
特に、ララッタちゃんには最初から最後までご執心で、何度もキレられていましたが、本人まったく平気。
何度も繰り返して、終いにはララッタちゃんのケージに引きこもる様になりました。
なら次はチュンリーちゃんに…と、うーぱんの謎の圧は終わりがありませんでした。


でも、人は大好き。
名前を呼ぶと走って来てくれて。
マスクの上からベロベロ舐めてくれたりしました。

お散歩は最初は全く動かずの日々。

お座りのままだから、抱っこで散歩道を一周なんてこともあったけれど…。
でもカフェ滞在10日を過ぎた頃から、歩いてくれるようになりました。
クン活も大好きになり、最後はダッシュも出来るようになっていきました。


楽しそうに過ごしてくれるその様子。
カフェに来てくれた翌日が6歳のお誕生日。
たまたまカフェボランティアさんと同じ誕生日で、合同でBirthdaysongでお祝い。

初めて食べるケーキにまるごとがっついて、美味しく食べてくれたのが嬉しかったです。


でも…。
うーぱんの体調は、あまりいいとは言えない状態でした。
保護は川西に来てくれるその数日前で、診察メモには最初2日間は水便だったと書かれていました。
フードを低脂肪に変えてもらっていたようで、川西に来た日は良便とまではいかないけれどある程度固まっていました。
この日から、うーぱんのウンチとの闘いの日々…といっても過言ではないほど、毎日ウンチがでる度一喜一憂した毎日でした。

川西に来たワンちゃんネコちゃんは、その日にもう一度念のために検便をします。
うーぱんのウンチにはカンピロバクター菌がいました。
軟便なのはそのせいかと思っていましたので、2日目から抗生剤を服用しました。
でも、5日間飲み切っても、相変わらずユルめの便。
翌週の火曜日、もう一度病院に行って詳しく診てもらう事にしました。
エコー検査で分かったことは、食べたものが腸のところどころに鬱滞。
アルブミンもわずかだけれど低くて、腸リンパ節も腫れていました。

要するに消化が上手くできておらず、可能性としては腸リンパ腫や蛋白質漏出腸症の可能性も考えられると言われました。

腸生検が望ましくはありましたが、まずはステロイドで腫れが引くかどうか。
ずっと消化器疾患を抱かえていたのであれば腸壁があれている可能性もあるので、サプリメントで改善を図り、一週間後もう一度ベントエコー検査をしてみようということになりました。

相変わらず食欲は旺盛。
サプリも薬もなんのその。
しっかり飲んで、翌週検査に臨みましたが…。
便は少し固まったものになってはいましたが、エコー検査はほぼ変わらずでした。
やはり腸生検がいいのかと思いましたが、もう一週間だけ同じ薬とサプリで様子をみようと思いました。
でも先生の所見は同じでした。

他にも既往症はあります。
徐脈気味の不整脈で収縮力が少し弱い。

お耳も耳介が肥厚していて、マラセチア菌多数。
パテラ右GⅡ、左GⅠ。
避妊はしてきていたけれど、乳腺がまだ少し腫れていました。

元気だから気づかなかったのかもしれないけれど、こんな身体で何度も産んで来たのかな…。
とざわつく胸…。
でもこれからしっかりと治療することが大切。
うーぱんの犬生は、まだこれから始まったばかりなんだから。
相変わらず便は緩くなる時もあって。
沈みそうになる気持ちに喝を入れて、頑張ろうと思いました。

里親様はうーぱんがカフェデビューした11月9日に、うーぱんに会いに来てくださった方です。
以前にもフレブルを飼われていたそうで、名前はアックくん。

うーぱんに似ていました。
里親様はパグ犬を何頭か、ハスキー犬も飼われていたご経験がおありでした。
うーぱんはカフェのSNSを見てくださって、すぐさま会いに来てくださったとのこと。
優しい目でうーぱんを見つめてくださり、抱っこをたくさんしてくださっていました。

この日は少しだけお話させていただいただけ。

でも、またうーぱんに会いに来てくださったのが11月21日。
譲渡に関する必要事項や身体の様子をお伝えしました。
この日は月曜日で、翌日もう一度うーぱんの検査をする日。
できるだけ正確な状態をお伝えしたいと思いましたので、水曜日以降またお越しくださるか、お電話でお聞きいただきたいとお話をさせていただきました。

里親様は変わらず優しい眼差しでうーぱんを見つめてくださったり、抱っこしでくださったり。
優しい時間が流れていたと思います。

そして11月24日木曜日。
再度ご来店くださいました。
先日の体調をご主人とお話されて、同意をとってくださっていて、もう決めてくださるお気持ちだったと思います。

でも、火曜日の再検査の結果、あまり芳しくないことをお伝えしました。
お断りされるのは覚悟していました。
いままでもそんな場面が何度もありましたから。

でも、里親様はうーぱんの事を受け止めてくださいました。
11月26日土曜日にご予約くださって、ご主人を伴われてカフェに来てくださった時、嬉しさで胸がいっぱいになりました。

ご主人も懐が深い方でいらっしゃって、優しくて温かな方。
ご一緒に色々お話をさせていただきましたが、ご夫婦ともに覚悟をもって受け止めていただくとおっしゃってくださり、ご契約になりました。


卒業は翌日曜日。
月曜から2日間お仕事がお休みなので、一日早めてくださりお迎えにきていただきました。
ボランティアさんも何人か見送りに来てくださって、賑やかにたくさんの拍手で見送られて…。

うーぱんはやっぱりポーカーフェイスだったけれど、幸せに幸せに卒業していきました。

里親様へ

この度うーぱんと出会っていただき、ご縁を繋いでくださったこと、心からありがとうございました。
うーぱんにどなたよりも早くに会いにきてくださって、それから何度も会いに来てくださいました。
詳しい体調をお伝えしてもなおお気持ちに変わりなく、ただうーぱんの事を見てくださったことが本当に嬉しくて嬉しくて。
優しい温かなご縁に、心からの感謝を伝えさせてください。
これから、色々な疾患とお付き合いくださることになり、ご苦労をお掛けすると思いますが、どうかよろしくお願い致しますね。
また何でもご相談いただけたらと思います。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

里親様は翌日、お便りをくださいました。
便は良好。
お家の大きなカメさんともご対面。

そして楽しくおもちゃで遊ぶ動画も送ってくださいました。

ご飯、もちろん完食。
そして驚くことに、おしっことウンチはトイレでしてくれたそうですよ。
お利口ぶりにびっくりでしたが、順調でなによりでした。
更にその翌日のお散歩では、おシッコうんちもOK。
病院にも行ってくださって、しばらく投薬で様子をみることになったとお伝えいただきました。
どうか大事には至らないようにと、心で祈りたいと思います。

うーぱんへ

カフェでの生活はどうでしたか?
オヤツ、飛びついてジャンプするほど大好きなのに、
みんなの輪の中で「お座り」してもらう姿を発見したときは
なんだか微笑まし過ぎて…。

ちょいちょいワンちゃんにマウントして怒られたけれど
全然めげない性格。
そんなおおらかさも、うーぱんらしさ。
私はうーぱんが来てくれてとっても楽しかったし嬉しかったよ。

知らないことはまだ多いと思うけれど、
これからが始まり。
お母さんはうーぱんをとっても好きになってくれて
何度もカフェに通ってくれた方。
きっといっぱい楽しいこと教えてくれると思う。
だから、
体調をしっかり治して
美味しいウマウマたくさんいただいて
幸せになってね。
ずっとうーぱんの幸せをカフェから祈っているから。

うーぱん、卒業本当におめでとう

うーぱんの新しい名前は…。
「詩(うた)ちゃん」になりました。
愛称「うーちゃん」です。
今まで呼ばれていた「うー」の響きを残してくれて、とっても素敵なお名前にしてくださいました。
里親様、ありがとうございました。

では。

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ラコアちゃん卒業

こんにちは。
11月26日土曜日、カニヘンダックスフンドのラコアちゃんに素敵なご縁が繋がり、卒業しました



今年に入って川西に来てくれたダックスフンドは、7月のデイーニくんと、8月のミャロンちゃんだけ。
またまたお久しぶりのダックスフンドちゃんの登場に、カフェはちょっとした興奮に包まれました。
ラコアちゃんがカフェに来てくれたのは、11月22日のこと。
カフェデビューは翌23日でした。



小さくておとなしくて…。
オヤツにも興味無く、鳴くことも無く、もちろんシッポも上がらず。
呼びかけにもあまり反応は全くありませんでした。

伏し目がちの目は、怖かったのか慣れていないせいなのか。

ワンちゃんが本来持っているであろう感情はどこにも見つかりませんでした。

でも顔をあげると、本当に美人さん。
綺麗な顔立ちは、気品にあふれていました。

抱っこされても、されるがまま。
どんなお膝でもじっとしてくれたので、カフェデビューの日、あちこちのお膝に引っ張りだこになりました。

でも、この日は祝日でした。
大勢の人の中で、おそらくストレスだったと思います。
嘔吐。
すぐにバックヤードで休ませてあげましたが、下痢。

本当にかわいそうなことをしてしまったと思います。
お家を見つけるためのカフェだけれど、その子その子で性格が違い、経験値も違います。
言葉を話せない分、私が配慮してあげなければいけないことでした。
幸い、この日の夜ご飯は少なめのふやかしご飯だったけれど完食してくれ、お薬が効いたのか翌日からは元気になってくれました。


お散歩の経験はないと思われましたが、お外は好きなようでした。
スタスタと歩くのではなく、クン活。
色んな匂いを嗅ぎながら、のんびり歩く。

一歩も歩けない子が多い中、伸びしろの期待あり。
ちょっと嬉しかったです。

たった4日のカフェ滞在でしたが、会いに来てくださった方も何組かいらっしゃって。
お声を掛けていただいて、体調や譲渡に関することをお伝えすることも何度か。
ラコアちゃんにもいくつか既往症がありました。
目は対光反射が無くて、網膜変性症の要素あり将来失明の可能性があることや、歯石歯肉炎重度。

パテラは右GⅠ。
帝王切開の痕が少しヘルニアになっていて、それが斎ヘルニアと繋がっている。
などです。
でも今、命に係わる重篤なものは何もありません。
ただ、頑張って来ただけ、でした。

金曜日の開店一番で来てくださったお2人のお客様がいらっしゃいました。
しばらくすると、ボランティアさんが呼びに来てくれて、ラコアちゃんの事をお聞きになりたいとのことでした。
お席にお伺いしてお話をさせていただくと…。
飼われていたダックスちゃんに良く似ているラコアちゃんをネットで見つけて会いに来てくださったそうでした。

そのダックスちゃんはりあちゃん
今年9月に虹の橋を渡ったそうでした。
この日お越しくださったのは、お母様とお嬢様。
ずっと可愛いと言ってくださって。
ラコアちゃんを抱っこしながら、お時間を過ごしてくださっていました。

既往症や譲渡に関する事項をお伝えしました。
時折ご質問を交えながらも、ひとつひとつご理解くださるお母様とお嬢様。
譲渡には二次的飼育場所が必要とお伝えすると、里親様のお姉様にすぐさまお電話をしてくださいました。
そのお姉様も、少し前にカフェに来てくださったことがおありとのことでした。

ただ、もう一度ご家族でご相談していただければとお伝えし、それにお答えくださった里親様。
お帰りになったその日の夕刻お電話をくださって、ご相談の結果、明日一番にお迎えに来てくださる旨をお伝え下さいました。

今までも行き場のない子達を育ててこられたご経験や、温かな思いやり。
何より、ラコアちゃんの既往症をご理解くださったこと。

そして大好きと言ってくださいました。

土曜日ご契約の後、お嬢様も駆けつけてくださって、大好きでいぱいの卒業となりました。



里親様へ
この度は素敵なご縁を繋いでくださいまして、ありがとうございました。

色々お伝えさせていただきましたが、ご理解くださり本当に感謝しています。
ラコアちゃんは、まだカフェに来たばかりで性格も未知…。
でも、おうちでゆっくり過ごさせていただくうちに少しづつ変わって来てくれると思います。
ぜひまた、お家でのラコアちゃんの変化などを教えていただけたら嬉しいです。
治療や避妊を含め、最初はご苦労をお掛けするすることなりますが、どうぞよろしくお願い致します。

里親様は帰られた日にお便りをくださいました。
色々お家の中を探検し、早くもお嬢様の後追いをしているようで、甘えん坊の予感がしています。
翌々日は、お散歩の動画をいただきました。

名前を呼ぶとお耳を動かして顔を傾けてくれたり、少しづつ目が合うようになってきてくれたとのこと。
お家のお庭も気に入ってるみたいですよ。
「これから先は家族全員で愛情いっぱい育てていけたらと思っています」

温かなお言葉を綴ってくださいました。

ラコちゃんへ

カフェにいた間は
遂にシッポは上がらなかったけど
なんだか寂しそうに見える表情とは裏腹に
結構フロアをうろうろしていたから
意外にもマイペースだったようにも思ったよ。


優しい優しいにお家が決まって本当に良かった。
お家のアイドルになって
たくさんの「大好き」に囲まれて
幸せに暮らしてね。
ラコちゃん、卒業おめでとう

ラコアちゃんの新しい名前は…。
「紬(つむぎ)ちゃん」になりました。
紬の布は強いので、ラコちゃんも健康な強い身体になって欲しいと、付けてくださいました。
里親様、素敵なお名前をありがとうございました。

では。

ルリルンちゃんの卒業

おはようございます。
11月23日水曜日、トイプードルのルリルンちゃんに素敵なご縁が繋がり、卒業しました

↑向かって左がルリルンちゃん。右が先住犬の桃香ちゃんです。


ルリルンちゃんがカフェに来てくれたのは、10月11日のこと。
オメメがちょっと離れた、7歳の可愛くて美人さん。

大人しくていじらしいタイプでした。
初日の夕方に連れて行った病院では、ずっと震えが止まらずにいて。
初めての場所で、きっと心細くて怖かったのだと思います。


この日診察をしてもらったルリルン。
ある疾患が見つかってしまいました。
腰に約5㎝の大きな出来物。

最初は脂肪腫かと思っていたのですが、細胞診をしてもらって解ったこと。
それは…その脂肪腫の中に硬いコリコリがあって、それが肥満細胞腫(悪性腫瘍)でした。

更には、脂肪腫のほうにも肥満細胞腫が浸潤していました。


肥満細胞腫は皮膚の表面に出来るものと、皮膚の中にできるものとがあります。
ルリルンのは、皮膚の中にできたもの。
「取れるの? 治るの? 転移は?」
頭が一瞬、真っ白になりました。


でも、まずは手術して取ってあげるしかありません。
先生は一番早い手術日を、すぐさま取ってくださいました。
そしてラブファイブの代表に報告して了承をいただいて、3日後の11月14日に手術してもらいました。

どうか無事手術が終わりますようにとカフェの皆なで元気玉を送り、夜無事手術が終わった事を先生からご連絡いただいた時、まずはホッと胸を撫で下ろしました。

(以降、患部の写真がでてきます。少しグロテスクなため、苦手な方はスルーしてください)

翌日病院に面会に行ったときに見せていただいた手術の写真。
思わず涙が出て来ました。

大きくマージン(範囲)を取って切除したため傷が大きすぎて、背中の他の皮膚を移植してもらっていました。
大きく患部を縫い合わせたその背中。


でも当のルリルンは震えていたけれど、鳴きもせず。
名前を呼んだら、ケージから出ようとしてくれました。


その翌日も会いに行ってきました。
ご飯を食べないからと病院から連絡を受けていたので、カフェで初日に食べてくれたご飯を持っていくと、ルリルンは勢いよく食べてくれました。

安堵と同時に、連れて帰ってあげたい衝動にかられました。
連れて帰れないなら、ずっとそのまま側についていてあげたい…。
でも、漿液が多く出ているため、ドレーンで外に排出しないといけなくて、その漿液が少なくならないと退院は難しい。
だから…。
また来るから頑張ってって伝えて、後ろ髪を引かれるように帰って来ました。

結果、退院は手術から5日後の火曜日。
移植した箇所は、少し壊死している部分がありましたが、それは最初から織り込み済みでした。
でも、痛々しい背中でした。

漿液は少なくなってはいましたが、ドレーンを付けたままでの退院となりました。


傷は最初、本当にどうなることかと思いました。
退院後、移植したところの皮膚が膿み始めてしまい、見ているのも辛いくらいで…。

ただ、先生を信じて一日4回患部を生理食塩水で洗浄し、2回薬を塗布。
どうしても1日の最後の洗浄は夜中になります。
寝ているケージに行って、呼びかけるとすくっと起きて来て、処置しやすいように私の方にお尻を向けてくれたルリルン。
一度も鳴くことも無く、困らせることも無く、じっと…ただじっと頑張ってくれました。

だから、私が頑張れたのはルリルンのお陰。
元気をもらったのは、絶対に私の方でした。

病理結果が出たのは、10月28日。
肥満細胞腫には変わりはありませんでしたが、低悪性度(low grade)。
更に、主要部分は完全切除できているとのことでした。

傷口は、思ったより早く日に日に回復。
10月28日には一部抜糸。

翌週11月1日には完全抜糸。

驚くほどの回復力で、傷口は11月8日にはもうこんなに治って来ていました。

先生も治りが早いと褒めてくださったほどです。

繁殖犬だったルンルン。
何度お産をしてきたのか分からないほどのお乳。

お耳や歯もとても汚れています。


腫瘍切除を最優先しましたが、まだまだ治療は必要な身体です。
お家に迎えてもらうには、やはり里親様の覚悟も必要になる…。
きっと難しいだろうな。
でも絶対に諦めないから。
それは私の密かなる決意表明でした。

そして…。
ドラマのような奇跡が起きてくれました。
今振り返っても、本当に素敵な出会いでした。
里親様は、ルリルンがカフェに来たSNSを見て、10月15日にご家族皆さんで会いに来てくださいました。
その前にも一度カフェに来てくださっていましたが、この日はカフェ新メンバーのルンルンに会いに来てくださったもの。
何故ルンルンに会いにきてくださったのか。
それには訳がありました。
里親様のお家にはトイプードルの樽斗くんがいらっしゃったそうですが、今年1月に15歳と3か月の命を全うして天使になってしまったとのこと。

(里親様のInstagramより)
その樽斗くんにルリルンはとても良く似ていたそうです。
そして、今お家にいるトイプードルの桃香ちゃん(12歳)。

その桃香ちゃんとルリルンはお誕生日が一緒(1月18日)。
運命を感じて、会いに来てくださったそうです。

でもこの日、ルリルンは手術を終えて入院中でした。
会っていただけない上に、厳しい体調のことをお伝えしました。
この時は、まだ病理結果も出ておらず、私自身もまだ不安を隠しきれていなかったと思います。
だけど…。
だけど、里親様は目に涙を溜めながら真剣に私の話を聞いてくださいました。

そして、まだ退院していない翌々日の11月17日。
再度、お越し下さり詳しく話をお聞きになりたいと、カフェを訪れてくださいました。
まだ一度も会っていないルリルンを、心から心配してくださった里親様。
それは、私の経験上初めてのことでした。
運命を感じてくださったからかもしれないし、本当に温かくご理解くださるお気持ちに溢れていたからかもしれません。
でも、引き取ってくださっても、そうでなくても。
ただただ私はこの時、里親様の優しいお気持ちに、本当にただ、胸がいっぱいになっていました。

やっとルリルンに会ってくださったのが10月22日。
ご家族皆さんで抱っこしてくださったり、傷の様子をみてくださったり。

頑張ったルリルンをこれ以上ない優しさで包んでくださいました。
この時、おそらく運命は動き始めていたと思います。

それから10月29日、10月30日にお越し下さり、抱っこしていただいたり、オヤツをあげてくださったり。



11月6日には、やっとルリルンの体調が落ち着いたので、お家の桃香ちゃんとご一緒に来てくださって相性をみてくださいました。

相性は特に問題はなくて、この日に引き取りたいと確定のご意思を伝えてくださいました。
でも、傷が治るまではカフェで治療させていただきたいとお伝えしました。

更には11月12日、11月16日、11月19日も…会いに来てくださって。


11月23日、遂にルリルンをお家の子にしていただきました。

これほどまでに温かいお家があるでしょうか。
最初から、まだ会えない段階でルリルンのことを想い、愛してくださいました。
「たとえ病理結果が悪くても、今後転移の可能性があったとしても、引き取る意思は変わりません」
来られるたびに、そう言い続けてくださって。

それはご主人、奥様、お子様達のご家族皆さんの総意でいらっしゃいました。
そしてルリルンの過去が全て報われた日でもありました。

里親様へ
素敵な出会いをしてくださったこと本当に本当にありがとうございました。

ルリルンを運命の子とおっしゃってくださって、こんなにも愛してくださって。
そんなルリルンを誇らしく思います。
お越しくださるたびに、お話させていだくたびにご家族の優しさが積み重なり、私の心さえ癒してくださっていました。
心から、本当に心から感謝しています。
大人し過ぎて、オヤツの時以外…笑、まだまだ引っ込み思案なルリルンです。

自分の意思を伝えることも出来ない性格です。
日がなフロアのベッドかケージの中。
隅っこも大好きでした。

表情もまだ満面の笑顔は見たことがありません。
およそ感情をどこかに置き忘れてしまったかのような日々。

ですが、いつか「嬉しい」がいっぱい詰まった日々になりますように。
カフェからずっと願っています。
桃香ちゃんもよろしくお願いしますね。
そしてお空の樽斗くん、どうか見守っていてください。
またぜひ、落ち着かれたらカフェにも遊びに来ていただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

里親様は帰られてからと、翌日もメールをくださいました。
最初はご飯も食べ無くてお水も飲まない、おシッコもウンチもしない、とご心配な様子でいらっしゃいました。

↑テレビは見てたそうですよ
でも、カフェでもオヤツはとても積極的。
ご飯はとても消極的。
最近でこそ結構食べてくれるようになりましたが、最初は朝まで食べなかったり、食べムラもありましたし、おシッコも貯めてから夜だけしていましたし、ウンチは最初は3日に1度でした。
だから見守ってあげていただけたらとお伝えさせていただきました。
そして翌日、お散歩に連れて行ってもらったらちゃんとウンチもおシッコもしてくれたとのご連絡をいただきました!

桃香ちゃんとの仲も始まったばかり。
「絶対めげないので安心してください」
「2人の気持ちに寄り添いながら、見守って行きます」
「笑顔にさせてあげたいです」
と、心強くも優しいお言葉の数々を綴ってくださいました。

ルリルンへ

ほんとに頑張ったね。
カフェに来てすぐ手術になって、どれほど心細くて怖かったのかと思う。
手術で病院に預けたときに震えていたルリルンを見ていて、
もうこれ以上の試練を与えないでって、必死で神様にお願いしたんね。
でも、ルリルンは強かったと思う。
鳴くこともせずその運命を受け入れて頑張ってくれた。

だからミラクルが起きたんだと思う。
それはね、今までもカフェに来てからもずっと頑張ったルリルンに、神様が最高のご褒美をくれたんだと思うよ。
お家のみんなが、全員一致で決めてもらえたこと、ほんとに誇りに思うよ。
だから…。
ご飯しっかり食べて、お散歩もしてもらって、お家のみんなに可愛がってもらって、ゆっくりのんびり…幸せになってね。

卒業、心からおめでとう

ルリルンちゃんの新しい名前は…。
「チェリーちゃん」🍒になりました。
名付け親は上のお嬢様です💕
初めてお嬢様が募金をしてくださったのは、可愛いチェリー🍒模様のお財布から。
その時に「チェリー🍒」って決めてくださったそうで、実はカフェに通ってくださっていた早い段階からそう呼んでいただいていました。
お嬢様、可愛いお名前をありがとうございました。

では。


カーネギーちゃん卒業

おはようございます。
11月16日水曜日、ロングコートチワワのカーネギーちゃんに素敵なご縁が繋がり卒業しました



カーネギーちゃんの保護は4月で、その後6月に避妊と歯科処置してもらっていました。
カフェに来てくれたのは、その後の真夏、8月23日でした。

チョコレートカラーの優しい顔立ち。
透き通った綺麗な瞳。

お耳がパピヨンみたくフリンジ風でとても可愛い女の子。

初めてのフロアではオヤツもいただいて、ご飯もしっかり。

なのに、カーネギーちゃんには怖いものがありました。
それは抱っこしようとしたり、撫でようとしたりする「手」。
こんにちは、と前から手を差し出すと怖がってお口がでました。
撫でようとしてもダメ。
抱っこしようと差し伸べた手を避けて、一目散に逃げていきました。


フロアの隅っこまで行って、背を向けてやっと止まる。
そこまで行かないと、抱き上げることが出来ませんでした。
ちょっと悲しいような寂しいような、切ない初対面。
翌朝、ケージから出すときも同じ。
手を差し出すとまずは威嚇からでした。

過去に何があったのかは分からないし、性格がただ怖がりさんなのかも分からない。
ちょっとづつ行こうね、って話しかけました。

数日後には威嚇は無くなり、お客様のお膝抱っこも少しならさせてくれました。

9月最初のある日。
開店前のフロアで笑顔で寄って来てくれて、私の膝に手をかけてくれました。

え?
驚いたけれど、ちょっとだけカーネギーちゃんに認めてもらえたように思えて、とても嬉しかったことを思い出します。
でもそれは開店前だけで、懐いてくれたというには程遠い感じで。

営業が始まると、フロアケージにやカフェ玄関横の隅っこに引きこもるのが日常。

オヤツの時間だけ出てきては引きこもりの繰り返しで、何事も無かったようにまた、ポーカーフェイスでした。


9月12日。
鶴橋店のスタッフさんお2人が、カーネギーちゃんに会いに来てくださいました。
その時、カーネギーちゃんはシッポを振ってスタッフさんの側に駆け寄って、全身で喜びを現わしていました。

初めて見たカーネギーちゃんのそんなテンションが上がっている姿。
驚いたり嬉しかったり。
可愛がってもらった人のことをちゃんと覚えていることに加えて、嬉しいことをこんなにも現わすことが出来るんだなって思って、ちょっと感動でした。

このときに鶴橋店のスタッフさんが、カーネギーちゃんの呼び名を「ネギーちゃん」って呼んでおられたので、その日からカフェの皆で「ネギーちゃん」に呼び方を統一。
ちょっとでも慣れた呼び方で呼んであげることにしました。

それからの日々は…。
朝、お客様がいないフロアは結構楽しそう…。
表情も出てきて、ちょっと活発。

でも営業時間は、やっぱり相変わらずでした。
逆に、お客様のお膝にはだんだん乗ってくれなくなり、引きこもる場所はフロアケージからカフェの隅っこONLYに変化。

それからフロアケージには入らなくなりました。
隅っこにベッドを置いてもらって、営業時間中は気配を消して。

オヤツの時間になると出てきて、終わるとそそくさと戻って行きました。

でもこれがネギーちゃんのカフェでの過ごし方。
ネギーちゃんがそうしたいのなら、それが正解なのです。
ご飯大好きで、即完食。
オヤツも大好き。
お散歩も大好きなって、上手にルンルンで歩けました。


体調も良好、ウンチも正常。
手のかからない、お利口さん。
お客様の抱っこはダメだけれど、ボランティアスタッフさんの抱っこは大丈夫。
内弁慶の真逆で外弁慶。
これら全て、ネギーちゃんの愛すべき個性でした。

そして、私にとっては特別な感情がありました。
それは…私の後追いをするようになってくれたからです。
最初はアピールするでなく、ただそっとついて来てくれて。
お客様がいない時間には、立っている私の膝や座っている背中に前足を掛けてアピールしてくれるようになって。

最後は限定された時間帯でしたが、自分からお膝にちょこんと乗ってくれるようにまでなってくれました。

ほんの短い時間ではあったけれど、可愛い意思表示。
その事実が、実は嬉しくて仕方がありませんでした。

最初から懐くワンちゃんではありません。
カラに閉じこもって、様子を伺って。
不器用ではあったけれど、時間をかけて馴染んでいくタイプ。
これがネギーちゃんです。
近頃は、オヤツの注文が入ると隅っこから出て、柵の一番前で待っていたり、お客様が来られるとワンワンと他のワンちゃん達に混じって出迎えたりと、少しづつの変化も見られました。


馴染むまで待ってあげること。
それが信頼関係に繋がります。

ネギーちゃんのお家は、そんな見守ってくださる優しいお家がいいなって思いました。

里親様は11月6日の日曜日にご家族4人で来てくださったお家です。
それまでにもお母様とお嬢様で一度カフェに来てくださったことがあったそうです。
ワンちゃんをご家族で飼われるのは初めてでいらっしゃいました。
混み合う日でしたが、確か夕刻になってネギーちゃんのことを教えて欲しいとお声を掛けてくださったのが始まりでした。
初めてワンちゃんを飼われるお家。
そしてお子様が2人いらっしゃるお家。
ネギーちゃんを見守っていただくには少し難しいお家なのかなと、この時私は思いました。

保護犬の事や、譲渡に関する必要事項に加えて、ネギーちゃんは最初に飼われるワンちゃんとしてはおそらく難しい。
慣れるまでどれだけの時間が必要になるのかもわからない。

お子様は悪意無く、必要以上に構ってしまうことも多い。
だから、ご家族には年齢や性格など、もう少し飼い易い子がいいのではないか。
…と、ご提案をさせていただきました。
更には、新しいワンちゃん達が水曜に3頭カフェにやって来るので、また会いに来ていただければ…。
そうお伝えし、ご家族もそんな私の説明を受け止めて、聞いてくださっていました。

木曜日。
お母様とお嬢様でご来店。
新しいメンバーのワンちゃんと触れ合ってくださいました。
懐こいワンちゃんもいて、楽しそうにしてくださっていましたが、この日はペリーくんのご契約をさせていただいていてお話をゆっくりすることができませんでした。

翌金曜日に再度ご来店。
最初は新しいメンバーのチュンリーちゃんやララッタちゃんを抱っこしてくださっていました。
でも、お席にお伺いしてお話をさせていただくと…。
お嬢様はやっぱり、
「ネギーちゃん」をお迎えしたいとのこと。
それはお嬢様の強い意志でした。

それは最初からずっと一筋で、色々なことをお伝えしてもなお、ネギーちゃんが好きと言ってくださって。
私の気持ちは揺れ始めました。
私が思う、ネギーちゃんにとってのいいお家とは…。
そう、ネギーちゃんが「大好き」と言ってくれるお家だからです。
ネギーちゃんだけを好きと言ってくれるお家。
お嬢様の想いが痛いほど感じられたからこそ、託させていただくことがネギーちゃんの幸せなんだと。
そう感じました。

お散歩も行ったことがないご家族のために、ボランティアスタッフさんにネギーちゃんと一緒にお散歩に連れて行ってもらって。
たくさんの知らないことをいっぱい質問してくださって、それにひとつひとつお答えさせていただくうちに…。
私の中の「大丈夫かな?」が少しづつ「大丈夫!」に変化。
そしてお嬢様は遂に、ネギーちゃんを抱っこすることに成功。

自分からネギーちゃんのいるトイレ前まで行って、そっと。
本当に優しい抱っこでした。
それはきっと、お嬢様とネギーちゃんにだけ存在するシンパシーだったように思います。

この日はもう一度ご家族でご相談されるとおっしゃられて、カフェを後にされたお母様とお嬢様でしたが、日曜日夕刻にお電話をいただき水曜日にお迎えに行きたいとの連絡いただきました。

そしてその水曜日。
ご契約はお嬢様もずっとご一緒に立ち会われて。
晴れて卒業となりました。
卒業写真は、大好きなネギーちゃんと家族になれる嬉しさを物語っているような笑顔で写ってくださったお2人。
「一目惚れ」
「絶対にネギーちゃん」
その笑顔は、ネギーちゃんを幸せへと導いてくださる笑顔。

胸がいっぱいになりました。

里親様へ
この度素敵なご縁を繋いでくださいまして、本当にありがとうございました。


厳しいお伝えをしてしまったのにも関わらず、それでもネギーちゃんを望んでくださったお気持ちに心から感謝しています。
お家に慣れてくれるまでの時間は未知ですが、皆さんのチームワークできっとそう遠くないと感じています。
ゆっくり寄り添っていただけましたら幸いです。
またなにかございましたら、どうぞご遠慮なくご相談くださいね。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

里親様は帰られてからお便りをくださいました。
早速一緒にお散歩に行ってくださって、その後オヤツを食べてくれたそうです。

翌日のお便りは、嬉しい誤算の連続でした。
用意していただいたケージやベッドには入らなかったので、ブランケットを敷いた上に寝ていたそうで、お嬢様と一緒に寝ているお写真も添えてくださいました。

そして夜ご飯はしっかり食べてくれたそうで、おシッコも何と、シートでしてくれて失敗無しとのこと。
また、お母様とお嬢様の後を追って、足に飛びつく様子もお伝え下さり、私の心配を見事に裏切ってくれています。
ほんとに嬉しいお便りに、飛び上がって喜んでしまいました。

ネギちゃんへ

ちょっと過保護すぎたかなって思うよ。
だって、ネギちゃんほんとに人見知りだったからね。
でも、ネギちゃんのしたいようにしてもらいたかったから。

やっと少しだけ懐いてくれたと感じたのは、
カフェに来てくれて数週間経ってた頃だった。
それも恐る恐る。
少しづつ。
自らの意思で。

嬉しくて何度もシャッターを切ったよ。

たまに見せてくれた笑顔は最高で
ほんとに可愛かった。
これからは、ネギちゃんスマイルを
大好きだって言ってもらったネギちゃんの家族に
見せてあげてね。

ちょっとづつで大丈夫だから
ネギーちゃんらしくで大丈夫だから
楽しい毎日を過ごしてもらえたらって思う。
ネギちゃん、ほんとに良かったね。

ネギちゃんを包むすべてが大好きで溢れますように…。
卒業、心からおめでとう

カーネギーちゃんの新しい名前は…。
「あんちゃん」
になりました。
お嬢様が付けてくださったそうですよ。
お嬢様、可愛い呼びやすいお名前をありがとうございました。

では。

新メンバー(ワン302期生)

ワンちゃん3頭が新しくカフェに仲間入りして水曜日からデビューしています。
早速ご紹介しますね

ワンちゃんの部

チュンリーちゃん  ポメラニアン ♀
2016年9月7日生まれ(6歳) 3.0㎏
色:クリーム

大人しいチュンリーちゃん。
初めてのフロアは、ちょっと怖くて動けませんでした。
だから、安心=お膝。
抱っこすると安心してウトウトしてくれました。

慣れるとペロペロもしてくれる、優しい顔立ちの美人さん。
穏やかな女の子です。



うーぱんちゃん フレンチブルドッグ ♀
2016年11月9日生まれ(6歳) 7.1㎏
色:パイド

元気いっぱいのうーぱんちゃん。
特にオモチャを見せると覚醒して、ハッスル開始。楽しそうにカミカミして遊んでいました。

痩せ気味だけど食欲旺盛。
だからオヤツも大好きです。
興味のあるワンちゃんにはぐいぐいいっちゃうけど、愛嬌たっぷり。

楽しいご陽気ワンちゃんです。

ララッタちゃん ロングコートチワワ ♀
2017年6月30日生まれ(5歳) 4.8㎏
色:ブラックタン

ちょっと大きめチワワのララッタちゃん。
とにかく人が好き。
すぐに寄って来てくれて、お膝に手を掛けて甘えてくれる甘えん坊さんです。

大きなお目目としっかりなマロ眉が魅惑的。
幼い表情も見え隠れする、チワワらしい可愛い女の子。

フレンドリーなお膝犬です。


新しいワンちゃんが3頭増えて、カフェでは7頭のワンちゃんと2頭のネコちゃんが皆様をお待ちしています。
「カフェ募集メンバー」
カフェの定員は約16~7名ですが、3密を避けるため、カフェに入っていただく人数を最大10名程度にさせていてだいています。
感染予防のため、窓を開けながらの営業しております。
ご来店の際はお子様も必ずマスク着用の上、手消毒と検温にご協力をお願い致します。
また、声量は控えめでお願いします。
従来は時間で切らせていただくことはありませんでしたが、ご入店人数を制限させていただくため、混み合った場合には2時間程度でお時間を切らせていただく場合がございます。
入店規制中は里親様ご希望の方のご入店を優先させていただきます。
里親様ご希望の方はあらかじめ お電話にてご予約をお勧めします。その際、ご来店くださる日時、人数をお知らせください。
保護犬・保護猫の里親ご希望の方、または飼おうかどうか迷っている方は、お気軽にスタッフまたはボランティアにお声をかけてください。
気になった子とゆっくりふれ合えるように、ご配慮させていただきます。
またワンちゃん達は既往症もありますので、詳しくご説明をさせていただきます。
(土日祝は13:00~16:00の間は混み合っていることが多いですので、里親ご希望の方はそれ以外の時間、または平日ががお勧めです)
譲渡には必要書類や審査等がございます。
また、面会いただくまでに家族が決まる場合がございます。

引き続き引き続きご理解とご協力をどうぞよろしくお願い致します。

ペリーくん卒業

おはようございます。
再募集させていただいたペキニーズのぺりーくんですが、再募集の当日11月10日に、早くも新しいお家が決まり無事卒業となりました


↑向かって左がペリーくん。右は先住犬の蘭丸くん。

11月3日に卒業したペキニーズのぺりーくんは、残念なことにお家のネコちゃんと相性が合いませんでした。
お家のネコちゃんは怖がりさん。
一方ペリーくんは、カフェでは分からなかったのですが、お家のネコちゃんを追いかけまわしてワンワンを繰り返し、ネコちゃんは怖がって怯えてしまい、隠れてご飯もお水も飲まなくなってしまったそうです。
ネコはご飯を食べないと、脂肪肝になって命にかかわると言われています。
奥様にはとても懐いてくれていましたが、断腸の思いでもどすことを決断され、カフェにもどってきたのが11月8日。

動物管理法により、2日間体調管理のため様子を見てから再募集をさせていただいたのが11月10日でした。

そして、早くもこの日に新しいお家が決まりました。
里親様は、2016年の1月に当店からペキニーズの桃子ちゃんをお家に迎えてくださったご家族です。
桃子ちゃんのことを少しだけお話させてください。

桃子ちゃんはその当時10歳の繁殖引退犬でした。
決して体調は良くなく、膀胱に石が溜まっていて、既往症もたくさんありました。

でも…。
手放しで桃子ちゃんを可愛いと言ってくださったご家族は、桃子ちゃんをお家の子にしてくださいました。

だけどその後、避妊手術の日。
麻酔をしたら呼吸が止まってしまうので出来ない、と里親様からお電話がありました。
しかし、桃子ちゃんは子宮蓄膿症に罹患していました。
子宮蓄膿症は放置すると死に至ります。
獣医師さんと必死で連携してくださって、子宮を収縮するために高価な注射で進行を抑ることを選択。
その後もずっと注射で様子を見ながら、何とか命を繋いでいました。

それからも、体調を崩しては、回復の繰り返し。
何度ももうダメかもと覚悟をされたけれど、桃子ちゃんの生命力で乗り切ってくれました。
それは、ご家族皆さんが必死で桃子ちゃんを守ろうとしてくれたことに、桃子ちゃんが応えてくれていたのだと思います。

何より、里親様やお嬢様達は本当に温かくて愛情豊か。
体調がいい時には、カフェに桃子ちゃんを連れて来てくださって、私に会わせてくださったことも何度もありました。


目標は最低でも15歳。
そう決めていただいて。
そしてその目標が達成された2020年9月17日の15歳のお誕生日に、桃子ちゃんをカフェに連れて来てくださいました。

その時の桃子ちゃんです。


桃子ちゃんは2021年7月5日。
その命を全うしました。
15歳と10か月でした。

壮絶な治療との闘いだった。
けれど、里親様のご家族は一度も諦めることなく、闘い続けてくださいました。

里親様のお家はパグが2頭。




桃子ちゃん以外のペキニーズの男の子もいます。
ネコちゃんも3頭。
賑やかなお家です。
その中で、いつも凛としてすごしていた桃子ちゃん。
奇跡を何度も起こして、5年半お家の子として過ごさせていただきました。
「生まれ変わったら、また家に来て欲しい。今度は寄り道無しで…」
そんなお言葉を、桃子ちゃんにかけてくださって。
本当に有り余る愛情を注いてくださった里親様でした。

私はその夜、その里親様のお言葉で、頑張った桃子ちゃんとご家族に心から感謝しながら号泣したことを、まだ昨日のように覚えています。

今回、お母様とお嬢様達3人がご一緒にカフェにきてくださったのが10月の初旬でした。
ペキニーズがお好きで、ペリーくんに会いに来てくださったとのことでした。
なかなか抱っこはすぐに降りてしまうタイプのペリーくん。
でも不思議と、お嬢様達のお膝や、お母様のお膝にずっと抱っこされて、しまいには寝てしまう寛ぎよう。

可愛過ぎて、帰れない…。
そうおっしゃられて、長い時間を過ごしてくださっていました。

その時、上のお嬢様は、お家に連れて帰りたいというお気持ちの中で心揺れていらっしゃいました。
でも大切な命であることも同時に解っておられました。

確かその時、一時的なお気持ちでなく、もう一度しっかり考えてみていただけたら…とお伝えしました。
そしてお考えくださるうちに、先にお家が決まって卒業していったペリーくん。
卒業した日、お嬢さんは「少し寂しいけれど嬉しい…」と、優しく温かなメールをくださっていました。

でも、戻って来たのをお知りになってご決断になって。
これも運命なのかもと思ってくださって、妹さんと先住犬のペキニーズ男子蘭丸くん(4歳)と一緒に急ぎカフェに来てくださったお嬢様。
蘭丸くんも、保健所に連れて行くと言われたワンちゃんを引き取って育てておられていました。

元気で愛嬌たっぷりな蘭丸くんとの相性は…。
特に問題ありませんでした。


今度は、間に合ってくださいました。
私自身も、本当に嬉しくて嬉しくて。
たった5日間でも、もどされたワンちゃん達はその状況が理解できます。

だから、今度は絶対大丈夫なお家を決めてあげたい。
しかも、出来れば早く決めてあげたい。
そう誓っていましたので、あの桃子ちゃんがいたお家にペリーくんを託すことができて本当に良かった。
心からそう思いました。

お嬢様はまず、お家に帰られるお車の中からメールをくださいました。
「2頭並んで寝ています」
と、蘭丸くんと並んでのお写真。

帰られてからも、お家のパグちゃん、ネコちゃんとのご対面も無事終わったとのお知らせ。

更に、お散歩爆走の動画もいただきました。


それはきっと、心配している私に、大丈夫を伝えてくださったのだと思います。
その後、お母様から
「探検を終え、しっかりご飯もパクパク食べ、ネコちゃんを追いかけまわしていたけれどチャイチャイされて(笑)、お散歩も済ませ、ようやくケージに自ら入ってゆっくりしています」
「家に来て数時間とは思えないくらい、馴染んでいます」
とのお便り。

心配のネコちゃんとの関係は、お家では階を分けての完全隔離。
しかも、里親様のお家のネコちゃんはメンタルが強いとのこと。
色々心配していましたが、拍子抜けのようです、とのことでした(笑)
実際、翌日お嬢様からいただいたお写真に写っているネコちゃんとのお写真で、どれだけ安心させていただいたことか。


もう、追いかけ回さなくなったそうですよ。

さらに夜…クーンクーン鳴いていたペリーくんの傍らに、パグのロックちゃんが添い寝してくれたら鳴き止んだそうです。
全て、ワンちゃんやネコちゃん達が解決してくれるというチームワーク。
ペリーくんを初めワンニャンの順応力と、ご家族の包容力が全てを導いてくれたように感じました。

「あちこち環境が変わって、きっと疲れていると思いますので、落ち着いたらまた遊びに行きます」
優しいお言葉をたくさん綴ってくださいました。

里親様へ

桃子ちゃんを引き取ってくださってから早くも7年の月日が流れましたが、また新しいご縁を繋がせていただく事ができて本当に感無量です。
ペリーが最後に辿り着いてくれたのは、たくさんのワンニャンのいる賑やかな場所。
紆余曲折さえもペリーくんのドラマのように思えるのは、里親様の温かさに満ちたお家だからゆえだと思います。
もどって来ることが分かってからの私の心の痛みも、全て消し去っていただきました。
素敵なご縁をいただいたことに、ただ心からの感謝を伝えさせてください。
本当にありがとうございました。
これからも、可愛いお便りお待ちしています。
そして、カフェに遊びに来てくださることもお待ちしていますね。
どうぞよろしくお願い致します

ペリ男へ

新しいお家は賑やかで、楽しそうに思うけど、
ぺり男はどうですか?
ちょっと寄り道させてしまったこと、
ほんとにごめんね。
帰ってからペリーの笑顔が消えてたこと、気づいてたよ。

でもね。
卒業写真を撮る前に、
ぺり男が里親様のお膝でまん丸になって甘えているのを見た時
ほんとにほんとに安心したんだよ。

ぺり男には里親様の心が伝わっているってわかったから。

これからは、
お誕生日、クリスマス、お正月が目白押し。
いっぱい食べて、大好きな散歩もしてもらって
健やかでご機嫌で。
笑顔が戻って、幸せな日々を。

ただそれだけを祈ってるから。
卒業、心からおめでとう

ペリーくんの新しい名前は…。
「はな丸くん」になりました。
花丸な未来をと、付けてくださいました。
あ、バッドバツ丸くんの側にいる、「グッドはなまる」くんが白いので、似ているから…。
でもあるそうですよ。
里親様、素敵なお名前をありがとうございました。

では。

あめっこちゃん卒業(ぺりーくん卒業:後日更新)

おはようございます。
11月3日木曜日、ロングコートチワワのあめっこちゃんにご縁が繋がり卒業しました
(同じ日にペキニーズのぺりーくんも卒業しました。ぺりーくんの更新はもう少しお待ちくださいですm(__)m)




あめっこちゃんがカフェに来てくれたのは、9月13日。
最初はきっとすぐにお家が決まるタイプかと誰もが思っていました。
その理由は…。
吸い込まれそうな大きなオメメと人懐っこさです。

最初から人見知りがありません。
近づいてきてくれて、じっとその大きなオメメで見つめてくれるのです。

だから何度シャッターを切ったか数知れません。
更には、どんなワンちゃんとも仲良しで、トラブルなし。

被り物も大丈夫。

自然とあめちゃんの写真は増え続けました。

そして人見知りが無いゆえ、抱っこも大好きでした。
お子様の小さなお膝でも全然大丈夫。
抱っこ犬としてカフェ滞在の間、それはそれは本当に大活躍。
文句ひとつ言わず、ただ黙ってお膝に乗ってくれました。


土日を経た月曜日には、頑張りすぎてお腹が緩くなってしまうこともあったので、たまにバックヤードで休憩をしてもらったこともありました。

でも、不思議とすぐにはご縁は繋がりませんでした。
何度も会いに来てくださったご家族も、何組かいらっしゃいました。
でもまだ時間が必要だったり、ご家族の同意が難しかったり。
様々な理由があって、それでも何度も会いに来てくださるご家族が何組もいらっしゃいました。

それほど、あめっこちゃんには唯一無二の可愛さがあったのだと思います。

ご飯は、どちらかと言うとカリカリ嫌い。
美味しいウエットを混ぜたら食べてくれるのですが、最初はウエットだけ上手に食べ分けて、時間を掛けながらドライもなんとか完食でした。
お腹もすぐにゆるくなって、病院でもらったお薬お飲ませると治るのですが、そのお薬も砕いてチュールに混ぜて上顎に塗ったらなんとか。
お薬を止めたらまたゆるくなる…の繰り返し。
ストレスなのか、お腹に原因があるのか。
先日病院でエコー検査してもらったところ、お腹には問題ないことが判明。
フードを消化にいいものに変えてみようという事になりました。
ただ、そのエコー検査で片方の子宮が腫れていることが分かり、要観察。

早めの避妊が望ましいという事でした。

そして自慢のキラキラオメメでしたが、右の眼瞼が腫れてしまったことがあります。
原因は眼球の傷。
大きなオメメゆえに、何かの原因で傷がついたのだと思います。
病院に行ったときにはその傷はほぼ薄くなっていましたが、痒みと痛みでオメメをゴシゴシしたせいで、結膜と目の周りが感染を起こしていました。

早速消炎鎮痛剤と目薬開始。
目薬はお利口にさせてくれたので、間もなく綺麗なオメメが復活しました。

そんなあめっこちゃんにご縁が繋がったのは、10月31日の月曜日にカフェに来てくださったご家族でした。
初めてのご来店で、お母様と2人のお嬢様。
下のお嬢様は、まだワンちゃんに慣れていらっしゃらなくてちょっと怖い様子。
それでも、あめっこちゃんの抱っこは大丈夫でした。
ワンちゃんを飼いたいと思っていらっしゃたようでしたが、私は正直、お時間をかけていただいてワンちゃんに慣れてもらうのがいいのかなと思っていました。
この日は、オヤツもあげてくださったご一家でしたが、何もおっしゃらずにカフェを後にされていました。

でも水曜日、お電話をくださって夕刻再度お越しくださったのは、あめっこちゃんに再度会いに来てくださいました。
この日、ミサオくんのご契約と卒業の日。
更には、ぺりーくんに会いたいと面会に来てくださった方もお越しくださっていましたので、急ぎお話をさせていただいたところ…。
月曜日帰られてから、下のお嬢様がぜひあめっこちゃんをお迎えしたいと言ってくださったとのこと。

ワンちゃんを飼われるのは初めてでいらっしゃったこともあり、保護犬についてや、あめっこちゃんの体調、譲渡に関する必要事項をお伝えしました。
そしてそれらを全てご了承くださいました。
ただこの日は時間切れ。
翌日、もう一度ご契約に来ていただくことになりました。

翌日、もう一度ゆっくり色々なことをお話させていただきました。
里親様のお家はお留守が無くて、一軒家。
初めて室内犬を飼われるとのことでしたが、大丈夫。
しっかりご理解くださいました。


そしてボランティアさんに作ってもらった新しいお洋服に身を包み、たくさんの拍手に見送られて、大きな可愛い瞳で卒業して行きました。


里親様へ
この度は素敵なご縁の繋いでくださいまいして、本当にありがとうございました。

初めてワンちゃんを飼われるとのことで色々お伝えさせていただきましたが、全てご理解くださり感謝しています。
また引き続き、ミネルバ動物病院を受診してくださるとのことで、安心いたしました。
あめっこちゃんは人が大好きですので、きっとすぐにお家に慣れてくれることと思います。
あめっこちゃんと一緒に楽しい毎日を願っています。
ただ、ご飯はなかなか手強いところもあり、お手数おお掛けするかもしれません…が、どうぞよろしくお願い致しますね。
また気になられる事や分からないことがありましたら、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
そしてぜひ、よろしかったらカフェにも遊びに来てくださいね。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

里親様は翌日、お便りをくださいました。
お写真はありませんが、慣れてくれてリビングを歩くようになってくれたそうです。
ウンチも大丈夫。
ご飯はやっぱりウエットのササミだけだったそうですが、初日としてはOKかと思います。
「私が歩くと一緒に付いてくる姿が愛くるしいです
と、早くも人懐こさ発揮しているようです。

あめっこちゃんへ

いつもどんな時も、近くに寄って来てくれて
私だけでなく、たくさんの人を癒してくれたよね。
何度も、苦いお薬をちゅーるに混ぜてお口に入れたのに、
しっかり飲み込んでくれたし、
チワワちゃんとしては、自慢の優等生。
抱っこに関しては、表彰状をあげたいくらいです。
ほんとにほんとに、ありがとう。

これからはしっかり食べて、
お家に慣れて、
楽しいこといっぱい経験させてもらって
幸せな毎日をただ祈っています。

あめっこちゃん。
卒業おめでとう

あめっこちゃんの新しい名前は…。
「あめちゃん」
呼ばれている響きを残してくださいました。
里親様、ありがとうございました。

では。

ミサオくん卒業

こんにちは。
11月2日水曜日、ポメラニアンのミサオくんに素敵なご縁が繋がり、卒業しました



ミサオくんがカフェに来てくれたのは、9月20日のことです。
目を細めたくなるほどの美男子。

愛らしい愛らしいほんとにあどけない顔立ちの6歳男子でした。

最初は、人にはあまり興味がなくてもっぱらワンちゃんに興味。

いえ、ひたすらワンちゃんを追いかけていました。
対象はどちらかと言うと女の子でしたが、男の子にも興味津々。
それが結構しつこ過ぎて、離されることも度々。
ご来店のお客様が連れてこられたワンちゃんや、ボランティアさんが連れて来てくれたスタッフ犬に、もれなく寄って行っていって匂いを嗅いで、最後はマウントしてしまうので引き離されたり、オヤツの時間も揉め事回避のため抱っこされておりました(笑)

引き離されても、本人意外とご機嫌に過ごしてくれたミサオくんでしたが…。


カフェ先輩のブリトくんとは、最初は大丈夫でした。
しかし仕掛けたのはブリトが先。
突然ガウって、ミサオを威嚇しました。
だから、いつも怒られていたのはブリトの方。
ブリトは私とボランティアさん以外は抱っこさせてくれないし、ケージや猫部屋前のゾーンに隔離すると、ひたすらぴょんぴょん跳びます。
跳ぶと左足の膝蓋骨が外れるので、お客様がいらっしゃるときはミサオくんの方を抱っこをしていただいたり、ミサオをフロアのケージや猫部屋前のゾーンに隔離することが増えました。

でも2~3週間が過ぎた頃、今度はミサオの方がキレた模様。
ずっとではありませんが、ミサオが反撃するようになり、やがては何もしていないのにブリトに襲い掛かったり、体当たりしたり…。
当然バトルになります。
近頃では、全く関係のないペリーくんにまで手を出すようになって…。
その頃には、ケージに入ってもらっても、猫部屋前ゾーンに入れても、、激しく鳴くようになってしまいました(-_-;)
だから、ほとんどの時間をボランティアさん達の抱っこリレー…またはお客様に抱っこしていただきました。

ただ、、ミサオは抱っこすると大人しく抱っこされてくれます。
抱っこは好きなようでした。

唯一、遊べたのはなんとカーネギーちゃん。
カーネギーちゃんは日中隅っこに引きこもり女子ですが、朝の時間は結構フロアでいることが多く、その時間ミサオとプレイングバウで遊んでいたのはとっても意外でした…。


手が掛かる…けど可愛い。
そんなミサオくん。
会いに来てくださる方や、お問合わせも何度かありました。

でもお家は決まりませんでした。
おそらく理由は体調。

カフェに来て最初にしてもらった血液検査。
結果は肝胆の数値が高かったため、エコー検査をしてもらったところ、胆のうにトラブルがありました。
ミサオの胆のうは胆泥が溜まりすぎて一度小さな穴が開いるとの所見。
今はなんとか脂肪組織で蓋をしていて保たれていました。

無邪気に過ごす裏側に潜む過去。
もの言えぬゆえ、ずっと我慢して生きてきたミサオを想うと、切なくて仕方がありませんでした。
2週間後の再検査では数値は落ち着いていたので、今すぐではないけれど、いずれかは胆のうを取った方がいい。
とのことでした。

今現在はとっても元気。
歯石歯肉炎重度ではあるけれど、ご飯も完食だし、オヤツも大好き。

お散歩も歩いてくれるようになって、カフェのフロアでも元気いっぱい。


真剣に考えてくださった方もいました。
それぞれの事情がおありになって、出してくださった結論。
もちろんそれもまた正解なのだと思います。

そんなミサオに面会のお電話をいただいたのが10月31日の事です。
お越しくださったのが11月2日。
ご家族3人でのご来店でした。
以前2頭のポメラニアンを飼われていたそうですが、4年前に最後のワンちゃんが亡くなってしまい、もう飼わないと思っておられたそうです。
でも4年の月日が経ってまた飼いたいと思い、ご家族でご相談。
そしてミサオをSNSで見つけてくださったそうです。

お電話では何もお伝えしておりませんでしたので、この日、性格やカフェでの様子に加えて、体調もお話をさせていただきました。

明るくて、温かく、優しいご家族でいらっしゃいました。
カフェに来られたのが13時。
それから長い時間を過ごしてくださいました。

ミサオ自身も、何か感じていたのでしょうか。
他のワンちゃんを抱っこされていても、ずっとお嬢様と奥様の間から離れずにいました。

そして…。
「連れて帰りたい」
と、ご主人がそう言ってくださった時、ご家族がミサオの全てを認めてくださったように感じて、胸が詰まってしまいました。

ミサオに優しいお家が決まりました。
しかもお留守の無いお家です。

夕刻、カフェの皆に見送られての卒業。
幸せになって欲しいと願いながら、見送らせていただきました。

里親様へ

遠方からミサオ君に会いに来てくださり、ご縁を繋いでくださいまして本当にありがとうございました。
優しいお家に決めていただいて、心から感謝しています。
ポメラニアンを飼われていたご経験がおありなので、本当に心強く思います。
最初は少し、ご苦労をお掛けすると思いますが、どうかよろしくお願い致します。
またぜひ、可愛いお写真などお送りいただけましたら幸いです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

里親様は帰られてからお便りをくださいました。
カフェにいるとき、ミサオくんはご飯を器から食べず、下のペットシーツに出すと完食していました。
この夜、なんと里親様の手から完食したそうです。
早くも甘々なスタート。
「家族全員で、愛情をかけて大切に育てますので、安心してくださいね」
と優しくも痺れるお言葉を綴ってくださいました。

ミサへ

可愛いけれど、ワンちゃんを追いかけてばかりでしょっちゅう怒られていたカフェ。
ただワンちゃんが大好きなだけだったんよね。
色々窮屈な思いをさせてしまって、ほんとにごめんね。
でもカフェではいっぱい頑張ってくれたよね。
小さなお子様のお膝にも乗ってくれたし、
たくさん愛想を振りまいてくれたこともちゃんと知ってるから。

そしてスタッフさんには大人しく抱っこさせてくれて助かったよ。

これからは、ご家族にただ愛されて可愛いと言ってもらって
今までの頑張った犬生を取り戻して欲しいです。
お家は自然がいっぱいの素敵な一軒家。
ミサのこれからの幸せを、心から祈っています。

卒業、おめでとう

ミサオくんの新しい名前は…。
「ふくくん」になりました。
これからの犬生、福が沢山来ますようにと、付けてくださったそうです。
里親様、素敵なお名前をありがとうございました。

では。