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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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とみおくんの卒業。

少し更新が遅れてしまい申し訳ありません。
6月13日月曜日、カフェに約6ヵ月滞在していたシーズーmixのとみおくんに遂にご縁が繋がり、卒業しました



とみおくんも、とても優しい優しいご縁になりました。
少しだけ長くなりますがお付き合いください。

とみおくんは飼育放棄犬です。
保護は昨年12月。
川西への移動は昨年末の12月28日でした。

推定シーズーmixの混血犬種はわかりませんし、年齢も定かではありません。
推定2016年生まれ。
プロフィールは…何一つありませんでした。
「とみお」って名前を呼ぶと、最初からこちらを振り向きました。
おそらくその名前だけは以前からずっと呼ばれていた名前…。
だけど、呼ばれて振り向いてもそこには元の飼い主はいないことを知っているような無表情な顔。

とみおには最初、笑顔はありませんでした。

初日から数日間は、ご飯さえ無関心。
他の子が瞬殺で食べてしまう中、とみおは匂いを嗅いで、そのご飯を鼻先を使ってフリースで隠したり、器ごとひっくり返していました。

せめて何が好きなのかを伝えてもらっていればなぁ…。
お腹空いているだろうに…。
悔しいような、腹立たしいような、そんな気持ち。
とみおも、飼い主と離れ思い通りにならない環境への抵抗だったのかもしれません。
なんとか食べるようになってくれたのは、1週間を過ぎていたと思います。

やむを得ない飼育放棄であったとは思います。
だけど保護された時の写真は驚くほどに汚れ、毛は伸びていました。

その写真を見た時の何とも言えない胸のざわつきと悲しさ。
保護後にしてもらったトリミングは、毛量がスカスカ。
汚れてもつれた被毛は、切るしか術がなかったのだと思います。

そして…とみおは、川西に来た日の夜からケージの中で鳴き続けました。

夜、鳴き続けるとみおの声を聞きながら、またもや葛藤の日々。
出してあげたくて、でも出せなくて。
「ごめんよ。ここでのルールを覚えてな」
鳴き続ける声を聴きながら、心を鬼にする私自身も我慢比べ。

飼育放棄されたワンちゃんの多くが、ここからの始まりでした。

2週間を過ぎたころからだんだん鳴かなくなって、おそらく鳴いても出してもらえないと学んでくれたとみお。
その代わりに、朝は出来るだけ1番最初にケージから出してあげるようにしていました。
それからは、色んな事を一生懸命頑張ってくれました。

とにかくお散歩が大好きなとみおくん。
お散歩の時間は、初めから本当に楽しそうに歩いてくれました。




「遊歩道に降ろした瞬間、嬉し過ぎてダッシュする勢い」
「たくさんお散歩したいタイプの様です」
「元気いっぱい、歩いて走って楽しそうです」
「いつも通り、ロングコースを走りまくるとみおさん」
「今日も踏切までガンガン走りました」

カフェに来てからすぐの、ボランティアさん達が書いてくれた1月の情報ノートには、とみおがどれだけ楽しそうにお散歩するか、の文字が並んでいました。
お外では、「水を得た魚」。
たった10分から15分しかさせてあげれなかたけれど、とみおにとって本当に楽しい時間のようでした。

でもカフェフロアではまだまだ試練が続きます。
とみおくんはフロアケージの中や猫部屋前の第2ゾーンにいることが多め。


何故なら…残念なことに、ワンちゃんとの相性があまり良くありません。
男子犬とワチャワチャ犬が苦手。
いや、嫌い、でした。
そのワンちゃんが目の前に来ると、サイレントむきむきの後、ちょいちょい噛んでしまいます。
オヤツの時間も、ガウってケンカになるのでケージの中か、抱っこされて。

ヒートの女子が在籍していることも多く、その時も結局はとみおくんがケージに入ると一番平和なのでやむを得ずIN。

もちろん交代でフロアに出たり、相性が悪いワンちゃんを抱っこしてもらっている時はフロアに出してもらえたのですが、その時間は少なくて窮屈な毎日の繰り返しでした。


その姿を見ていると、やっぱり申し訳なくて…。
そこでみんなで考えたのが、「とみおスペシャル」
大好きなお散歩を夕方もう一回行ってあげようと言うことになりました。
夕方16時を過ぎてボランティアさんがお散歩準備を始めると、とみお始動。
ワクワク🎵

そして嬉々として出て行く姿。
ロングコースを2回行っても、まだまだ行き足りない様子を見せていたそうです。

カフェに来て2か月が過ぎ、被毛が伸びてきたとみおくんは最初の頃に比べると可愛さでいっぱい。
おもちゃを取って欲しくて、取って~のおねだりも可愛くて、取ってもらうとお気に入りのおもちゃで遊んだりもしていました。



その頃から少しづつ面会をくださるご家族や、来てくださってからお考えくださるご家族もいらっしゃいました。
ワンちゃんがいらっしゃるお家は相性を見ていただいた方がいいとは思いましたが、一頭飼いなら全く問題なし。
でも…その後もずっとお家が決まることはありませんでした。


とみおは心臓に疾患を持っていましたが、まだ軽度。
僧帽弁閉鎖不全症のグレードBⅠで、投薬も必要ないレベルです。
肝数値が少し高め。

いずれにしても、定期的な健診で様子を見る必要はありました。

「とみおは誰を待っているんだろう」
いつの頃からか、誰ともなく言い始めたワード。
可愛いし、イケメンだし、年齢だってまだまだ若手。
でもその答えはいずれ出る…。
遠回りしても、寄り道したとしても、時間がかかるかもしれないけれど、最後には幸せが待っている…。
かけがえのないずっとのお家が待っていて、そこはきっと飛び切りのお家。
その日を信じて、焦らずに待ってあげようと思いました。

そんなとみおくんとご縁を繋げてくださった里親様は…。
2018年11月にカフェを卒業したマルチーズのうめちゃん(元ラッキーちゃん)の里親様です。

うめちゃんは本当に本当に残念なことでしたが、昨年12月3日に突然何の前触れもなく旅立ってしまいました。
原因は不明。
事あるごとに、しっかり診察や健診をしてくださっていた里親様は、その現実にお心がついて行かれなくて。
この日、号泣されながらお電話をくださったことを今でも忘れることはありません。

うめちゃんも飼育放棄犬でした。
カフェに来た日からご飯も食べないし、フロアに降ろすとずっと震えていました。

外が見える入口付近にずっといて、うめちゃんはうめちゃんなりに傷つき、慣れない場所で心を閉ざしていました。

そんなうめちゃんに会いに、里親様は毎日カフェに通ってくださって、抱っこしてくださって、心をほぐしてくださって。

慎重にお考えくださった約1週間後に、お家に連れて帰ってくださいました。
ご自身の都合よりも、うめちゃんの気持ちに寄り添ってくださる優しいお心の持ち主。
多くを語られる訳ではないけれど、さりげない、その温かなお心にどれだけ安心してお任せさせていただいたかしれません。

うめちゃんが亡くなられたあとも、時折カフェに来てくださってうめちゃんのお話をさせていただいていました。
その時、とみおくんに出会ってくださったのが始まりでした。
<
同じ飼育放棄のとみおくん。
気になる存在ではあったとしても、うめちゃんを想いしのぶ日々。
ありったけの愛情を注いてくださって、その愛にしっかり応えてくれたうめちゃん。
存在が消えて何か月が過ぎても、お家でうめちゃんの話をしない日は無いほどその絆は深くて強く、そこに私などが介在できるはずもありません。
私はうめちゃん家にとみおを託せたらどれほど嬉しいか。
そう思ってはいましたが、ご縁は繋がるところにしか繋がらないことも十分知っていました。
もしその日が来るなら、その日を静かに待ちたいと思いました。

その後、お家の環境も変わられてご主人ともお話されて…。
初めてご主人とご一緒にカフェに来てくださったのが4月29日。

そして5月21日に2度目のご来店。

3度目は6月12日。

いずれもご主人とご一緒でした。
長い時間を経て、たくさんお考えくださって、遂に翌6月13日のご縁の繋がる日にたどり着いてくださいました。


「とみおは、うめちゃんママのお家を待っていた…」
それはみんなが心で望んでいた嬉しい結論。
うめちゃんが亡くなった時期にうめちゃんと一緒の飼育放棄で保護されたとみお。
それはまるで命のバトンが渡されたように感じるご縁でした。

飼主だけが頼りのワンちゃん達にとって、飼育放棄がどれほど酷なことか。
捨てられたと思い、心を閉ざすことも稀ではありません。
でも、里親様はその子達の心に寄り添ってくださる方。
それはカフェで無表情だったうめちゃんが、里親様のお家でみせた笑顔が語ってくれていました。
遠まわりだったかもしれない。
寄り道をしたかもしれない。
でもワンちゃんは変われます。
「誰かを幸せにできるとしたら、きっとそれが一番幸せなこと」
小田和正さんの楽曲 "so far so good" の歌詞にあるように、とみおくんも里親様も幸せを感じていただけたら…。
心からそう思います。

里親様へ

ほぼ半年ずっととみおくんを見てきてくださった里親様。
たくさんお考えくださったと思います。
でも、とみおくんは里親様を待っていてくれました。
まだまだの犬生、お家で過ごす日々が優しくて温かなお家で本当に良かったです。
再び繋いでくださった素敵なご縁、心から感謝しています。
落ち着かれたら、また遊びに来ていただけましたら幸いです。
再び…これからもどうぞよろしくお願い致します。

卒業してから、里親様は日々様子をお知らせくださいました。
後追いストーカー行為カフェでは一度もありませんでした。
へそ天とペロペロこれもカフェでの記憶なしです。

お留守番1回も吠えることなくお利口にできました。

ピンポンや来客鳴かないそうです。カフェではよく鳴いていました。
お散歩カフェ時代の散歩では、出会ったワンちゃんとガウガウあり。一番の懸念でしたが、シッポブンブンで上手に挨拶出来たそうです。

オヤツカフェでは欲し過ぎてトラブルありでしたが、お皿に入れてもらったら食べたい時に食べている。
それからトイレ失敗なしカフェではトイレシートのところでしていましたが、失敗無しとは驚きです。

カフェでのとみおくんから想像できない、嬉しい誤算の連続。
やはり、やる時はやる男だったのか…と誇らしくなりました。
「とみ君のこれからの犬生、幸多き楽しい日々を過ごせるように全力で愛します
心に染みるお言葉を綴ってくださいました。

とみーへ

家を無くし、見ず知らずの場所。
窮屈な団体生活。
いくら訴えても思い通りにならないことに
楽しいことや嬉しいことを封印し
心を閉ざしていたんだね。

里親様のお便りを読ませてもらって
本当はこんなに天真爛漫だったのかと知って
心が痛んだし、胸がいっぱいになったよ。
ケージの中で諦めて寝て過ごすしかなかったとみおの気持ち
思いやってあげれなくてほんとにごめんね。

でも、これからはとみおだけを見つめてくれる日々の始まりだよ。

もう絶対絶対切れることのない絆。
愛情に囲まれ、のびのびと。
幸せな毎日を願っています。
卒業、心からおめでとう

最後に…。
カフェ始まって一番しゃくれていたとみちゃんの顎、
めちゃチャーミングだった
大好きだったよ(笑)

とみおくんの名前は…。
呼ばれ慣れているからと、
そのまま「とみおくん」です。
里親様、ありがとうございました。

では。

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新メンバー(ワン286期生)

ワンちゃん2頭が新しくカフェに仲間入りして水曜日からデビューしています。
早速ご紹介しますね

ワンちゃんの部

ピアニカちゃん ミニチュアピンシャー ♀
2015年11月12日生まれ(6歳) 2.9㎏
色:チョコレートタン

まだ新しい場所でどうしていいかわからない…。
そんな様子が痛いほど伝わってくるピアニカちゃん。
ベッドにおいてあげてもそのままで表情も硬いまま。動けずにいました。


抱っこも丸くなってしがみつく感じ。
ご飯は完食してくれたけれど、オヤツは恐る恐る。
そんなところがいじらしくて守ってあげたくなります。

くりくりの大きなお目目と優しげな顔立ちはピアニカちゃんのチャームポイント。
少しづつ慣れていって欲しいです。


シロミちゃん ポメラニアン ♀
2020年11月22日生まれ(1歳) 2.4㎏
色:クリーム

元気ハツラツなシロミちゃんは電池切れなし。
とにかく人が大好きで、とってもフレンドリーなペロペロ星人です。
とにかく構って欲しい、遊んで欲しい、の天真爛漫な賑やかガールさん。


つぶらな瞳はあどけなくて、身体は小さくてふわふわ。
まだまだ子犬の様で、笑うとほんとに可愛い笑顔になります。



新しいワンちゃんが2頭増えて、カフェでは7頭のワンちゃんと2頭のネコちゃんが皆様をお待ちしています。
「カフェ募集メンバー」
カフェの定員は約16名程度ですが、3密を避けるため、カフェに入っていただく人数を最大10名程度にさせていてだいています。
感染予防のため、窓を開けながらの営業しております。
ご来店の際は必ずマスク着用の上、手消毒と検温にご協力をお願い致します。
また、声量は控えめでお願いします。
従来は時間で切らせていただくことはありませんでしたが、ご入店人数を制限させていただくため、混み合った場合には2時間程度でお時間を切らせていただく場合がございます。
入店規制中は里親様ご希望の方のご入店を優先させていただきます。
里親様ご希望の方はあらかじめ お電話にてご予約をお勧めします。その際、ご来店くださる日時、人数をお知らせください。
保護犬・保護猫の里親ご希望の方、または飼おうかどうか迷っている方は、お気軽にスタッフまたはボランティアにお声をかけてください。
気になった子とゆっくりふれ合えるように、ご配慮させていただきます。
またワンちゃん達は既往症もありますので、詳しくご説明をさせていただきます。
(土日祝は13:00~16:00の間は混み合っていることが多いですので、里親ご希望の方はそれ以外の時間、または平日ががお勧めです)
譲渡には必要書類や審査等がございます。
また、面会いただくまでに家族が決まる場合がございます。

引き続き引き続きご理解とご協力をどうぞよろしくお願い致します。


ピントちゃん卒業

おはようございます。。
6月10日金曜日、ロングコートチワワのピントちゃんに素敵なご縁が繋がり、卒業しました



優しい優しいご縁になりました。
それは…。
里親様がどれほど愛情深くて、どれほど温かくて、どれほど寄り添ってくださるか。
私は、先日亡くなった川西卒業生のチョコちゃんを通して、そのことをずっと感じさせていただいていたからです。
チョコちゃんのお話を少しお話させてください。

里親様は2017年2月11日に卒業した、ロングコートチワワのチョコちゃんの里親様です。

チョコちゃんは関東の店舗から移動して、川西に来てくれたワンちゃんでした。
その時の年齢は推定2006年生まれの10~11歳。

カフェに来た日、心臓疾患とあったので診てもらったエコーでお腹の中が炎症を起こしていたことが分かり、すぐ緊急手術をしたことを今でも鮮明に覚えています。
重度歯周病。両目は白濁。耳ダニ(+)。両足パテラG4の奇形レベル。
乳腺腫瘍もあって、更にお腹には幾筋ものオペ痕がありました。
満身創痍過ぎるその身体。
痛さや痒みに侵されながら、紛れもなく頑張って来たワンちゃんであることは間違いありませんでした。
新しい環境は手術と3日間入院からのスタートになり、チョコちゃんにとって訳が分からなかったと思います。

だから、カフェの隅っこにおいてあるベッドで寝て過ごすことがほとんどでした。

当時、ご主人は2度先にカフェに来られた後、3度目でチョコちゃんに会わせるため奥様を連れてこられました。
その時奥様はチョコちゃんをずっとずっと宝物のように抱っこされていた景色を、私はいまでも忘れていません。
だけど…、里親様はワンちゃんを飼われるのは初めてでいらっしゃいました。
最初に飼われるワンちゃんとしては、年齢や既往症を考えるともしかして厳しいかも…。
そう思いました。
でも…。
その日お帰りになられたのに、すぐに再びカフェを訪れてくださったこと。
チョコちゃんをお家に連れて帰ると決めてくださったこと。
私が説明する身体の様子を、声も出さず終始泣きながら聞いてくださったこと。
フリースでチョコちゃんを宝物のようにくるんで連れて帰ってくださったこと。

温かすぎるお2人でした。

それから5年。

時折カフェにも来てくださっていましたが、チョコちゃんは先日大往生。
食いしん坊のチョコちゃんが食べなくなり、亡くなる前日でしたが私に会わせたいとチョコちゃんを連れて来てくださった時、
「チョコちゃん良かったね、カフェに来れたね」
「カフェのお母さんに会えたね」
「お友達にもいっぱに会えたね」
ずっと泣きながら話しかけておられて…。

その様子を拝見していて、それはまるでご自身がチョコちゃんに伝えたい感謝の言葉、「ありがとう」を何度も伝えておられるように聞こえました。
飼い主とワンちゃんだけに存在するテレパシー。
確かに存在していたと思います。

どれほど辛くて悲しい過去を抱かえていたとしても、生き直すことができる。
それは「長さ」という単純な時間では計れない「深さ」で。
里親様は5年間、チョコちゃんをそんな深い深い愛情で包んでくださいました。
だから、特に奥様はチョコちゃんを亡くされてから、悲しみも深くていらっしゃいました。

そんな奥様を気遣われて、ご主人はもう一度ワンちゃんを飼うことを考えられたのだと思います。
朝、カフェのワンちゃんに会いに行かないかと奥様にご提案されたご主人。
不思議にそのことをすんなり受け入れられた奥様。
それはまるで、悲しみに暮れる奥様の背中を、チョコちゃんがスッと押してくれたような感覚だったとお話しくださいました。

カフェで出会ってくださったのは、ピントちゃん。
ピントちゃんが川西に来てくれたのは5月3日です。


表情が乏しくて、たいていはフロア内のケージやフロアのベッド入って過ごしていました。
鳴くこともほとんどなくて、なんだか常にビクビクでへっぴり腰。

抱っこはさせてくれるけれど、最初は力が入ったまま。
慣れると、お茶目な表情もしてくれる様になりますし、抱っこも力を抜いてくれます。

お散歩もだんだん楽しそうに歩けるようになってきました。
おやつ待ちを防止柵の前で待ったりもしていました。


ただ慣れるまでのそんな少し不器用なところや大人しいところが、チョコちゃんと重なられていたのかもしれません。

ご飯はドライフードだけで完食してくれました。
オヤツも大好きで最前線でもらっていましたが、ここのところ何故か積極性に欠けていて、オヤツの時間になって隅っこでじっとしていたピントちゃん。

そのことをお伝えすると、里親様はオヤツをあげてくださいました。
そうしたところ、みんなに混じって最前線復活

しっかりアピールしてもらう姿に、なんだか運命的なものを感じました。

長い時間を過ごしてくださって、ご夫婦でご相談くださって、そして…。

ピントちゃんをお家に連れて帰られることを決めてくださった里親様ご夫婦。
異論などもちろんなくて、ピントちゃんがチョコちゃんのお家へ行かせていただけることがただ嬉しくて。
不思議とこの日、奥様の目にはほとんど涙はありませんでした。

「チョコちゃんにたくさんの事を教えてもらったから、大丈夫です」
新しい命を引き受けてくださることを嬉しそうにお伝えくださった奥様。
それはチョコちゃんを忘れるということではなくて、存在が消えてもなおずっと一緒。
そんな温かなご縁になりました。

里親様へ

再び素敵なご縁を繋いでくださいまして、本当にありがとうございました。
ワンちゃん達へのたくさん募金や、コロナ下でのアドバイスをくださったりと、ずっと里親様の優しさに触れさせていただいてきました。
何より、ワンちゃんを想う温かなお気持ちは、いつも私の心さえも包んでくださいました。
本当に感謝しています。
ピントちゃんはまだ5歳齢ですが、だからこそ今度は一緒に長く過ごしていただけることが嬉しいです。
ゆっくり時間をかけていただき、頑張ったピントちゃんの表情を明るい笑顔に導いていただけましたら幸いです。
これからも引き続きよろしくお願いいたします。
またぜひ、ご一緒にカフェに遊びに来てくださいね。
お待ちしています。

ピンちゃんへ


表情が無くて、なかなか笑顔にならなかったピンちゃんが
あの日名前を呼んだら、とっても満面の笑顔を見せてくれた。
思わずシャッターを切った時の写真は私の宝物になったよ。

これからの優しいご夫婦との時間は
ピンちゃんに新しい世界を見せてくれると思う。
だから、いっぱい甘えていいからね。
愛されて暮らす楽しい毎日を、満喫してください。
ピンちゃん、卒業おめでとう。
幸せにね。

ピントちゃんの新しい名前は…。
「ぴんちゃん」
になりました。
呼ばれていた名前の響きを残してくださいましたが、実は私もずっとそう呼んでいました。
里親様、ありがとうございました。

では。

新メンバー(ワン285期生)

ワンちゃん1頭が新しくカフェに仲間入りして水曜日からデビューしています。
早速ご紹介しますね

ワンちゃんの部

ショルンちゃん ロングコートチワワ ♀
2014年2月2日生まれ(8歳) 3.4㎏
色:ブラックタン



くりくりお目目のショルンちゃんは好奇心旺盛。
初めのフロアでもテチテチ歩き回って楽しそうにしてくれていました。


シッポはまだ上がったり下がったりですが、ご飯もおやつも大好きで、おやつを見せたらニコニコ笑顔。

撮る角度によって、幼顔になったり大人っぽい美人顔になったり、表情は色々で愛嬌たっぷりで、何より笑顔は最高レベルの可愛さです。

まだまだこれから懐こくなりそうな予感のショルンちゃんです。


新しいワンちゃんが1頭増えて、カフェでは7頭のワンちゃんと2頭のネコちゃんが皆様をお待ちしています。
「カフェ募集メンバー」
カフェの定員は約16名程度ですが、3密を避けるため、カフェに入っていただく人数を最大10名程度にさせていてだいています。
感染予防のため、窓を開けながらの営業しております。
ご来店の際は必ずマスク着用の上、手消毒と検温にご協力をお願い致します。
また、声量は控えめでお願いします。
従来は時間で切らせていただくことはありませんでしたが、ご入店人数を制限させていただくため、混み合った場合には2時間程度でお時間を切らせていただく場合がございます。
入店規制中は里親様ご希望の方のご入店を優先させていただきます。
里親様ご希望の方はあらかじめ お電話にてご予約をお勧めします。その際、ご来店くださる日時、人数をお知らせください。
保護犬・保護猫の里親ご希望の方、または飼おうかどうか迷っている方は、お気軽にスタッフまたはボランティアにお声をかけてください。
気になった子とゆっくりふれ合えるように、ご配慮させていただきます。
またワンちゃん達は既往症もありますので、詳しくご説明をさせていただきます。
(土日祝は13:00~16:00の間は混み合っていることが多いですので、里親ご希望の方はそれ以外の時間、または平日ががお勧めです)
譲渡には必要書類や審査等がございます。
また、面会いただくまでに家族が決まる場合がございます。

引き続き引き続きご理解とご協力をどうぞよろしくお願い致します。

ハリッセちゃん卒業

こんにちは。
昨日、ミニチュアピンシャーのハリッセちゃんに素敵なご縁が繋がり、卒業しました



ハリッセちゃんが川西に来てくれたのは約10日ほど前で、ミニチュアピンシャーの女の子が来てくれるのは5月に入って3頭目です。

それぞれみんな可愛いですが、同じ犬種でも性格は違っていて、個性豊か。
ハリッセちゃんも個性あふれる女子でした。

ミニチュアピンシャーの特徴的な性格は活動的で遊び大好き。
勇敢、好奇心旺盛とあります。
でも…ハリッセちゃんは、実はそれのどれもがあまり当てはまっていませんでした。
人に対しての警戒心が無くて、抱っこ抱っこ。
抱っこしてもらうために、可愛い目でじっと見つめて来てくれる…。


抱っこされたらご満悦。
出会ったその日から、いじらし過ぎるワンちゃんでした。

飛び跳ねたりもなし。
運動能力についても、走り回ったりはなし。
お散歩の経験も初めてで、ゆっくり歩くことから。

ハリッセと過ごした10日間の印象は、6歳齢でしたが無垢で知らないことばかり。
抱っこしてくれる空いたお膝を探しているのは、きっとそこだけが安心できる場所だから。

知らない場所で、知らないことだらけで、慣れていくためにハリッセが本能的に察知した行動。
それはまるで、一からひとつづつ覚えていく過程のように思えました。

でも、ハリッセは今まで頑張って来ました。
それは子犬に吸われたお乳。
歯石も重度。

汚れがこびりついて、マラセチア菌がたくさんいるお耳。
お母さんをして来た証が残っていました。
これからは甘えさせてれるお家で、のんびり過ごして欲しいなぁ。
そんなことが頭をよぎりました。

里親様はハリッセがカフェに来て4日目の土曜日に、お電話をくださって会いに来てくださったご夫婦です。
先住犬に15歳のミニチュアピンシャーの男の子がいて、ご一緒に会いに来てくださいました。

名前はジャック君。
15歳でオメメも白いでしたが、毛艶もよくてとっても元気。
カッコいい男子です。
ご夫婦で代わる代わるハリッセを抱っこしてくださっている間も、ジャック君は大人しくお利口にしてくれていました。

本当は自分の意思を表すことができるタイプだそうです。
でも念のために相性を見るために、ハリッセとバックヤードに行ってもらったときもハリッセの方が強気でした。


その時に分かったこと。
それは、ハリッセは抱っこしてもららっている時にお膝に近づいてくるワンちゃんや、必要以上に近づくワンちゃんに小さくウゥって言って威嚇します。
普段は穏やかで、ただの抱っこ大好き女子。
カフェでは問題なく過ごしてくれていました。
でもワンちゃんはあまり好きではない様子。

里親様は抱っこすると小さく丸まってお膝を離れたがらないハリッセが可愛くて愛おしいと思ってくださっていましたが、ジャック君との相性が少し気になられて、この日は決められずにカフェを後にされました。

でも翌日もお越しくださった里親様。
少しづつ慣れて欲しいと思われて、連日ジャック君と一緒に会いに来てくださいました。
やはり少しウゥって言ってるハリッセさん。
ジャック君は相変わらずお利口さん。

でも前日から比べると、ちょっとだけ慣れてくれたように感じました。

里親様はその日も慎重にお考え下さいました。
その時お申出くださったのは、もう一週間考えて、もしハリッセちゃんがまだ在籍しているなら来週土曜日にもう一度会いに来たい…。
そうお伝えくださいました。
決して安易に引き取られるのではなくて、時間をかけて、慎重にお考えくださったのです。

その後一度お電話もいただき、色々な懸念をご相談くださって、ご自身もたくさんお考えくださって。
そして昨日再再度カフェにお越しくださいました。
改めて既往症をお伝えした後、お家に連れて帰られることをお申出いただきました。

ハリッセもこの日は威嚇無し。
慣れてきてくれたように思いました。
温かで優しいご夫婦の元へ。
急がれず、しっかりお考えくださったお家です。
ハリッセもなんだか嬉しそうにご主人のお膝でご満悦そうで…。

嬉しい卒業になりました。

里親様へ
この度は素敵なご縁を繋いでくださいまして、ありがとうございました。

たくさんお考えくださった上でお決めいただけて、お2人の優しいお気持ちに心から感謝しています。
ハリッセちゃんはまだまだ発展途上。
今が全てではありません。
楽しいことも嬉しいことも、経験がありません。
更に、ミニチュアピンシャーが持つ行動力もまだ隠れている可能性大です(笑)
だけど、ハリッセちゃんの未来はこれからが本番になります。
最初はご苦労をおかけすることになるかもしれませんが、ゆっくり家族として馴染んでいっていただければと思います。
そしてジャック君の良き相棒になってもらえればと願っています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

ハリちゃんへ

ほんと抱っこ大好きだよね。
抱っことオヤツ。
どっちが好きかと言えば、
あんなに大好きなオヤツでさえ抱っこには敵わなかったし(笑)
でもそんなハリちゃんが可愛くて大好きだったよ。
これからは、ハリちゃんの指定席ができたから、安心ね。
ジャック君とはくれぐれも仲良くして
そして楽しい時間を、たくさん過ごして欲しい。
私からのお願いです。

短い間だったけれど、カフェで安定のお膝犬として頑張ってくれてありがとう。
そして卒業おめでとう
幸せに…。

ハリッセちゃんの新しい名前は…。
「エリーちゃん」
になりました。
里親様、素敵なお名前をありがとうございました。

では。