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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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ふくろうくんの卒業。

こんばんは。
昨日、ミニチュアダックスフンドのふくろうくんが卒業しました


少しだけ長くなりますが、お付き合いくださいです。

川西に来たのは昨年の6月9日。
約9カ月をカフェで過ごしたことになります。

保護理由は飼育放棄。
9年間過ごした家を追われ、飼育者ではなくその友人に持ち込まれたそうです。
理由は結婚。
それがやむを得ない理由ということでした。

人の年齢に換算すると50歳半ばまでいた家。
ふくろうはそこから違う環境へ変わることを余儀なくされ、
要するに飼主に捨てられました。

何度も何度も思います。
最後まで飼えないのなら飼うべきではない。
最後まで寄り添えないなら、飼わない選択をする。
命と向き合う場所にいて、たとえ小さな生き物であるワンちゃんでも、飼い主から放棄されたことがどれだけの怖さとストレスを抱かえてしまうのかを、私はこの子達から教えられ続けています。

ふくろうは飼い主がいたことをちゃんと知っていて
その飼い主に去られたこともちゃんとわかっています。
そして全く知らない場所へ。
最初の一週間は、夜のケージで何時間も鳴き続けていました。
そして日がな激しく吠え、決まったわずかの人以外の「手」を拒み、噛みました。

洋服を着せる時も、おむつを着けるときも、目薬をするときも、抱っこするときも。
そして激しく吠え、威嚇のような行動もしていました。
私にはその理由は今もはっきりとわかりません。
ですが、「手」を怖がっていた。
そしてそれが過去のトラウマではなかったのか。
ネグレクトに加えて、何かされていた可能性。
ふくろうの悲しい過去を感じました。

カフェに来たときに受けた診察で見た口腔内はひどいものでした。
悪臭漂う息。

口を開けると、真っ赤にただれた歯茎からぽたぽた出血していて・・。
歯は歯根までめくれ上がり、歯の大半は抜け落ちていました。
酷い歯を見慣れている私でさえ、心が痛みました。
目は初発白内障。
ひどく汚れがこびりついた耳。

その汚れは何度洗浄を繰り返しても、真っ黒な耳垢が溢れて来ました。
やっと最近になって耳垢が少なくなりましたが、気がつけば半年以上経っていました。。

食欲も来た当初は今ほどではありませんでした。
痛いはずの口で食べるご飯。
たまらず考えた末に歯を治療することにしました。
この歯をほおっておけない。
抜歯しかない。
そう思い、8月10日病院に預けて抜歯と去勢をしてもらいました。
手術前残っていた歯は十数本。
その歯はきっと全滅かと覚悟していました。

でも3本残りました。
現在では食欲大復活。

残ったたった3本の歯で、硬いアキレスだって余裕で食べていました。

おやつの時間は「横取り番長」と言われるほどです(笑)

本来のふくろうは甘えたで怖がり。
吠えるのは怖さと淋しさの裏返し。
私はずっとそう思っていました。
何故なら日頃、カフェに誰かが「来た時」と「帰る時」に吠えるからです。
でも気づいたら、主に誰かが「帰る時」には必ず吠えていました。
あくまで想像ではありますが、ふくろうは去られることに対して特別な感情を持っているのではないかと。
それ以外・・。

特定の人には特別に甘えていました。
全く吠えず、噛まず、何をしても怒りませんでした。

まったりな時は爆睡。
へそ天で寝る姿も珍しくはありませんでした。

里親様を見つけるのはきっと至難の業になるだろうと覚悟は決めていました。
抱っこどころか、触ることも許さないことが多いふくろう。
だから・・・。
いくらふくろうを望んでくれたとしても、ふくろうがストレスを感じるところにはお渡しするのは止めようとも思いました。

最後に暮らす場所は、ふくろう自身がくつろげる居場所をふくろうが決めればいい。
そうして欲しい。
それまでは居ればいい。
そう思って過ごしていました。

梅雨から酷暑の夏。
ハローウインの季節。
クリスマス。

と季節は流れていき、コロナに明け暮れる日々。
気がつけば新しい年も明けてしまっていました。

その間、毎日カミカミとワンワンに忙しいふくろうくん。
普通なら敬遠されがちだと思います。
だけど不思議と癒し系。
可愛いところもたくさんあって・・。
まず犬が好き、ナメナメも大好き。

色んなワンちゃんと並んで過ごすこともたくさんありました。
またしきりに厨房に入りたがり、ワンワン。
入るとごみ袋に顔を突っ込んで袋を破る。
ごみを持って走って逃げる(笑)→怒られる。

気に入ったおもちゃで夢中に遊び、
男子のワンちゃんにはつんつんやカミカミして意地悪なのに、女子ワンちゃんにはからきし弱くてすぐ降参。

お散歩は最初はフリーズで全く歩けず…。

でも皆んなに連れて行ってもらって走れる様になって…。

年末のお掃除は、本人は現場監督のつもりであらゆる場所にいっちょかみして邪魔ばかり。

そんな姿を写真に撮り続けて、気がつけば600枚を超えていました(;^ω^)

里親様がカフェに来てくださったことを明確に覚えてるのは1月初めのこと。
後ほどお聞きすると、その前に一度ご友人と来てくださっていたそうです。
里親様のお家は昨年飼われていたワンちゃん(Mダックス女子)を亡くされていて、
年初めからデビューしたちょこらちゃんをご夫婦で見に来てくださいました。


その時はまだ全く感情を現せなかったちょこらちゃんを抱っこして、そしてその時はそのままお帰りになられていました。
でもそのあとすぐに里親様が決まってしまってご縁が繋がりませんでした。

でも、しばらく後でお嬢様とご一緒に再びカフェに来てくださいました。
何気にふくろうをお嬢様のお膝に乗せてみると・・。
まるで今までと違うふくろうの姿を見ることになりました。

噛まず吠えず、ガサガサもしないふくろうの姿でした。
こんなこと出来るんだ・・。
そう思ったのは、それが初めてでした。

その後、もう一組のご家族がふくろうのことを気に入ってくださっていました。
そのご家族にもふくろうは、先のご家族と同じ全く吠えず噛まず。
むしろくつろぎ、お膝で寝てました。
どちらかのお家に決まって欲しいな・・。
そう思いましたが、それは私がどうにかできることではありません。
静かにその時を待ちたいと思いました。

里親様はその後、お一人で来られたり、お嬢様と来てくださったり
ご主人を連れて来てくださったり、息子さんを伴われて来ていただいたこともありました。

少し難しいタイプのワンちゃんであるからこそ、ゆっくり時間をかけて慎重に向き合ってくださいました。
お連れくださったご家族皆さんに対して、なんと、ふくろうは概ね大丈夫。
男性に厳しいことが多いけれど、お父様とも息子さんとも大丈夫でした。

特にお母様とは問題はありませんでした。
でも、リードが着けれるか、目薬は出来るのか・・。
と、何度も通ってくださったお母様。
決めてくださる直前に一度一緒にお散歩に行っていただきました。

その時、ふくろうはお母様のお膝をカリカリして抱っこを要求したそうです。
そのふくろうの行動は・・里親様の背中を押すにはもう十分でした。
一度帰られてご主人にご相談。
「大歓迎です」
とご主人に言っていただいて、その日再来店くださりご契約となりました。
それは紛れもなくふくろうが選んだ場所でした。

2011年2月生まれ。
誕生日もわからないふくろうくん。


カフェではケーキをボランティアさんに買ってもらってお祝いをしてもらっていましたが、里親様が決めてくださった日はご契約の日。
2月27日がふくろうのお誕生日になりました。
たくさんの苦労を纏ってカフェにやってきたふくろうくんの新たな出発の日。
もう苦労は要らないし(不苦労)、ご家族にふく(福)がやってくるように、と、
お名前もそのまま・・
「ふくろうくん」になりました

卒業は可愛がってもらったボランティアさんや常連のお客様も来てくださってお祝いムード一色。

たくさんお土産も持たせてもらって、大勢の祝福と大拍手に見送られて卒業していきました。
こんなに噛んで、吠えて、手もかかったけれど、たくさんの人に愛されたふくろう。
カフェは新しい環境への入り口に過ぎない場所だったけれど、確かに愛された場所。
カフェに来てから98頭のワンニャンを見送り、遂に幸せへの扉が開いた場所。
そんなことを想い、これからの里親様のお家での幸せな日々を想うと、胸がいっぱいでしかたがありませんでした。

里親様へ
「もう10歳ですが・・大丈夫ですか」
そうお伝えしたときにお答えくださったお言葉。
「10歳だからこそ・・。残りを幸せにしてあげたくて」
そうお応えくださったことが今も胸の中でずっと響き続けています。
その優しさに心から感謝の気持ちをつたえさせてくださいです。

ふくろうが選んだ場所が、里親様のお家で良かったと心から思います。
これから優しさがいっぱいのお家で、穏やかに年を重ねていって欲しいと願っています。
そして・・今度は「飼犬ふくろうくん」と一緒に、遊びに来ていただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

帰られてから里親様はお便りをくださいました。
家に着いたら少し緊張していたけれど、お家を探索した後は落ち着いてリラックスをしているそう・・。

ご飯もたくさん食べて、おしっこもトイレでできたようです。
「とても聞き分けの良くて可愛いです」
「家族の一員として大事に大事にします」
と綴ってくださいました。
本当は出来る男だったのかと、驚いたり嬉しかったり・・。
ホッと胸を撫で下ろしました。

そしてふっくんへ


来店のお客様が来ても、噛んでしまわないように抱っこで阻止することをしなくてもよくなったし、
目薬の時やおむつ替えの時ににいちいち呼ばれる事ももうなくなって、
肩の荷が下りたれど・・。
ふっくんのいないカフェはシンとしていて寂しいよ。
それがふっくんの存在感だったと、今改めて感じています。
賑やかな毎日で、大変なこともたくさんあったけれど
ほんとに楽しい日々をありがとう。
これからは「こらっ」って怒られることもないだろうし、
ふっくん自信も気を張って過ごさなくてももういいからね。
ご家族みんながふっくんを見守ってくれるから。
愛されて可愛がってもらって
絶対に長生きして欲しいです。

大好きだったふっくん。
卒業、ほんとにほんとにおめでとう
心から幸せへのエールを送ります。

最後に、どんなふくろうくんも受け入れくださったボランティアの皆さん、ふくろうくんのことを可愛がってくださいましたお客様、本当にありがとうございました。
どうかこれからも見守っていただければ幸いです。


では。
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