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保護犬・保護猫カフェ 川西店

保護犬・保護猫ちゃん達の新しい家族を探しています!

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しんこちゃんの卒業

こんばんは。
昨日、雑種犬のしんこちゃんが卒業しました
少し長くなりますが、お付き合いくださいです。



しんこが保護されたのは、昨年11月。
カフェに来たのは2月11日でした。
地方の保健所からの保護。
体重7.6㎏。
その時推定7か月齢でした。



カフェに来たときの事を鮮明に覚えています。
キャリーケースの奥に身体を小さく畳んで怯えていて、
緊張からなのかよだれがいっぱい出ていて、抱っこすると腕にしがみ付いていました。

大きい身体でもまだまだ子供。
その夜、手からあげたおやつを食べれなかったしんこ。
あどけない瞳の奥には、警戒心と怖さが入り混じっていて・・。
でもそれが愛おしくて、思わず抱っこしてしまう程可愛いくて・・。

あどけなくて可愛い、初めましてでした。

人に慣れるより早くワンちゃんと馴染んでいて、時折遠慮がちにワンちゃん達に寄って行って遊んでいましたが・・。
その後すぐに人にも慣れてくれました。
フロアに座っているとお尻をゴッツンぶつけてきたり、もちろん抱っこも嫌がらずさせてくれて、おやつも気がつけば最前線でもらっていました。

ただし自由に過ごしてくれるのは、カフェのボランティアスタッフさんだけの空間に限りでした。

カフェでボランティアのお手伝いをしてくれた人を覚えていて、その人には心を許していたしんこ。
反面、お客様には絶対に心を許すことをしませんでした。
それから4か月間、しんこはお客様がいる時には頑なにずっと机の下で過ごし、

手を出すとさらにこれ以上奥に行けない場所にくっついて、時には震えていました。

お客様がいる時といない時のギャップ。
例えば・・・。
いない時には、他のワンちゃん達を遊びに誘います。
身体の差が何倍もあるのに、気持ちは同等。
ワンちゃん達が嫌がって怒られても怒られても平気。

しんこの遊び方は足や背中に甘噛みのつもりで歯を当てます。
絶対に本気噛みはしません。
そう、しんこは絶対に噛むことはしないのです。
お口の中に私が手を突っ込んでも、絶対に噛むことはない。
しんこの歯は決して人を傷つける武器ではありませんでした。
でも、綺麗に揃った歯は当たると痛いです。
「しんこ、ダメ」
「しんこ、あかん」
「こら、しんこ」
お客様が来られるまでの時間やお客様がいない時はワンちゃんにそれをしつこく繰り返すので、危ないからとスタッフにしょっちゅう叱られて。
結局、厨房前エリアに隔離されたことも何度も。

また、おやつ大好きなしんこは誰よりも食いしん坊さんでした。
一番前でしっかりたくさんもらっていました。

そしてフロアの真ん中のベッドで休み、時折おもちゃで遊び、自由に楽しく天真爛漫なしんこでした。


一方お客様がいらっしゃる時は、気配を完全に消して机の下。
あんなに大好きなおやつさえ、私が持って行ってもしんこは口にしないことも多々ありました。
警戒心が強いことは悪いことではありません。
でも、里親様候補の方が来られても懐く素振りどころか、机の下で頑なな態度。

抱っこは断固拒否ですぐ降りてしまう。

お家に行くと慣れてくれるのは間違いないと思います。
しんこにとって何が一番いい選択なのか。
しんこにとってどんなお家が幸せなのかをずっと考えながらの日々でした。

5月末には体重が10㎏を超え、カフェに来たときに比べて体つきも大きくなり、子供から大人へと着実に成長していきました。

⬇️

シャンプーもカフェのドッグバスに入らなくなり、お天気のいい日にボランティアさんのシャンプー隊にお外で綺麗にしてもらったり、換毛期なのでお外でブラッシングしてもらったり。

誰よりもみんなに可愛がられ愛されたしんこ。
初日こそお散歩は固まって一歩も動けませんでしたが、2日目から徐々に出来るようになり、時にはダッシュ
多少の雨でも、カッパを着せてもらってお散歩もしてもらいました。

里親様は緊急事態宣言が明け通常営業を再開した6月1日、お車で1時間以上かかるところから、Instagramを見てしんこに会いにカフェに来てくださいました。


お話を伺うと、お家には3頭のワンちゃんがいるとのこと。
チワワのコロンちゃん。チワポメmixのマルンちゃん。シェルティのリアンちゃん。
しんこをお迎えくださると、4頭目になります。
とりあえずは一度、気になるワンちゃんとの相性を見てみた方がいいとお伝えしました。
その他にも気になることもありましたので、たくさんお話をさせていただきました。

もし、本当にしんこを望まれているのであれば相性を見てくださるはず。
気になるところもクリアしてくださるはず。
この時はそんな気持ちでした。
4頭目でしたが、そこまでお話させていただいたのは里親様がとても優しくて素敵な方だったからです。
そして、ほぼ同い年で体格も対等なシェルティのリアンちゃん。
もし、しんこと相性が合えばいいお友達になるかも・。
そう感じたからだと思います。

そして6月7日。
お電話をくださって、リアンちゃんとマルンちゃんを伴われてカフェに再度きてくださいました。

早速マッチング・・。
場所をバックヤードからフロアに移して見ると・・・。
最初はリアンちゃんが遊びに誘ってくれて、それに応じたしんこ。
たくさんのお客様がいるのにもかかわらず、しんこはリアンちゃんと遊び出しました。

いつもは小さなワンちゃんとのワンプロは危ないからとストップされるのに、この日はみんなが見守る中でしんこはずっとずっと楽しそうに・・。
それは楽しそうにリアンちゃんとワンプロで遊び続けました。
嬉しかったです。
やっと一緒に遊べるワンちゃんがいて、それに夢中で遊ぶしんこ。
フロアにいた皆んながあげる歓声を聞きながら、胸がいっぱいで泣いてしまいそうでした。
「しんこにとって何が幸せなのか」
それを思い続けていた私は、このお家のためにしんこは頑なに人を拒んでいたのではないか。
そんなことを考えていました。

残る気になることもしっかり対応してくださった里親様。
遂に卒業の日がやって来ました。
平日でしたがしんこの卒業に立ち会うために来てくれたボランティアさん達に見守られ、大拍手で見送られたしんこ。

温かな涙が溢れる素敵な門出になりました。

里親様へ。
遠い場所からカフェまで何度も足を運んでくださいましてありがとうございました。


また私の申し出を快諾下さり、ひとつづつ条件をクリアしてくださったことに心からお礼を言わせてください。
諦められることなく対応してくださったことを心から感謝しています。
これからワンちゃん達を含めたご家族皆さんの毎日が楽しく幸せでありますように・・。
いつもカフェから祈っていますね。
また様子をお知らせいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

そして帰られてからすぐにメールをいただきました。
家に着いたら3ワンちゃんに囲まれて逃げるようにケージに入ったしんこちゃん。

ですが、ワチャワチャなみんなが気になり、少ししたら出て来たそうです。

そして翌朝は、しんこの好物のおやつをみんなで食べておやつパーティ。
ひょっこりケージから出たしんこもみんなと一緒におすわりして食べたそうです。

更に今日は、マルンちゃんコロンちゃんがトリミングに出かけたので、リアンちゃんと2頭きり。
ぎこちないけれど、一緒に遊んだようですヨ。


「卒業時、しんこちゃんに対する皆さんの愛情がとても伝わってきて涙してしまいました。一生を共にする覚悟と責任を再確認し、ずっと幸せに楽しく暮らして行けるよう、精一杯頑張ります」
とのお言葉を綴ってくださいました。

そして大好きなしんこちゃんへ。


初めて自分からお膝に乗ってくれた時や、初めて手からおやつをもらってくれた時。
もうずっと前のように感じられるくらいとっても成長したね。
じっと見つめてくれた可愛い目。
呼ぶと耳だけこっちを向けてくれた耳。
2か月たって初めて「バウッ」て鳴いたこと。
おやつもらえるからと、厨房にすぐ入ってしまうこと。

おやつもらうときのお座りを教えてもらったらすぐ覚えたこと。


その後おやつもらうときにいちいちお座りせず、ずっと座ったままおやつ食べてたこと。
小さなワンちゃんの足を噛みに行くから怒られても、全然聞いてくれなかったこと。
何より毎日快食快便。
楽しく過ごしてくれたこと。
しんこと過ごした4ヵ月は楽しかった。
私達を幸せな気持ちにさせてくれて、ありがとう。

お腹が弱いから、食べ過ぎに注意して。
そしてご機嫌な毎日過ごしてください。

しんこ、卒業おめでとう
幸せにね。

しんこちゃんの名前は、ずっと呼ばれていたからとそのまま・・。
「しんこちゃん」です。
里親様、ありがとうございました。

では。

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